2023年7月27日、広島のエディオンピースウィングで開催された「Zico All-Star Game HIROSHIMA」は、サッカー界のレジェンド、ジーコ氏の名を冠した特別なチャリティーマッチです。本イベントは、世界の平和を願うために過去20年間、ブラジルで「Jogo Das Estrelas」として行われてきました。サッカーの楽しさのみならず、平和へのメッセージを発信するこのイベントは、多くのサッカーファンとオペラファンを惹きつけました。
ハーフタイムショーの魅力
この特別なイベントでは、ハーフタイムショーがオペラスペクタクルとして戻ってきました。モアザンミュージカルがプロデュースしたこのショーは、1.5万人以上の観客を魅了し、サッカーとオペラの新しい形を明示しました。平和への祈りとサッカーへの愛が込められたこのショーには、青木エマ(ソプラノ)と金山京介(テノール)という二人の秀逸なアーティストが出演します。
オペラ『アイーダ』の「凱旋行進曲」で幕を開けると、「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」、さらに「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」と続くこの歌の数々は、まさに観客を魅了しました。特に青木エマの清らかで力強い声は、聴衆を引き込む力があります。金山京介のテノールもまた、彼の圧倒的な存在感と演技力で会場を包み込みました。これらのパフォーマンスは、サッカーファンにとって新しいエンターテインメント体験でもありました。
イマーシブオペラとは?
「イマーシブオペラ」という新しいスタイルは、観客にオペラの世界に深く浸かってもらうことを目的としています。ストーリーだけでなく、視覚と聴覚の両方から観客を巻き込むこの形式は、次世代オペラの形を示唆しています。今までのオペラとは異なり、観客は自らこの作品の一部として体験できるのです。
代表の長谷川留美子は、「今年は被爆80年。サッカーと平和の力を信じ、広島から世界に向けて平和のメッセージを発信したい。」と語っています。ジーコ氏も、サッカーの力が国籍や性別を超えて人々を結びつけることを信じており、彼の言葉は多くの人に感動を与えました。
今後の展望
2025年7月には、この「Zico All-Star Game」が再び広島で開催される予定です。サッカーとオペラが共演する貴重な機会を見逃す手はありません。また、今後モアザンミュージカルは日本各地での上演を計画しており、オペラと現代のライフスタイルを融合させた新しい舞台が展開されることに期待が高まります。
公式ウェブサイトもチェックし、次回のイベントに向けての準備を進めましょう。広島から広がる平和のメッセージとエンターテインメントの融合をお楽しみに!