熊本地震10年事業における香りのアプローチ
株式会社フィッツコーポレーションが、2026年5月15日から5月18日まで熊本市のアクアドームくまもとで行われた「TKB48避難所訓練」に参加しました。この訓練は、発災後48時間以内に「トイレ」「キッチン」「ベッド」という基本的な設備を備えた質の高い避難所環境を整えることを目指すものです。熊本市主催で、株式会社シェルターワンが企画・マネジメントを担当し、様々な団体が協力して実施されました。
フィッツコーポレーションは、フレグランスメーカーとしての専門知識を活かし、香りによって避難所空間がどう改善できるかを検証しました。避難所は多くの人が長時間過ごす場所であり、目に見える設備だけでなく、ニオイや空気環境が快適さに大きく影響することを認識しています。特に、生活臭や物質由来の不快なニオイが存在する避難所で、香りがその印象を改善する可能性を探りました。
避難所空間のニオイへの配慮
訓練では、現在開発中のアロマディフューザーを仮設テント内に設置し、さまざまな香りを調整して活用しました。避難所特有のニオイとして、ビニールやゴムの臭い、生活臭などが挙げられます。これらのニオイは、特に多くの人々が集まる場では顕著になりますが、香りを使うことで空間の印象を改善できる可能性が見込まれました。
今回は、自然の外気と馴染みやすいグリーン調の香りを選び、各空間や利用シーンに応じて香りの強度・稼働時間を調整しました。このように、香りを一方的に届けるのではなく、柔軟に対応することが重要です。
スマート制御の重要性
多様な人々がいる避難所において、香りの嗜好や感覚には個人差があります。そのため、香りを調整することが特に重要です。当社が提供したアロマディフューザーはスマートフォンアプリを通じて制御可能で、日中や食事、就寝などのシーンに応じて香りを適切に調整できます。
この取り組みによって、香りが避難所における快適性を向上させ、心の安らぎを生む一助となることを目指しました。
参加者の声
訓練に参加した方々からは、今回のアロマディフューザーに対する様々な声が寄せられました。以下はその一部です。
- - 「避難所に香りがあるとは思わなかったが、本当に心を和ませてくれる存在です。」
- - 「夜寝る前の香りがとても落ち着くもので、癒されました。」
- - 「屋外でも自然な香りが広がり、違和感なく感じられました。」
香りを通じた新たな可能性
フィッツコーポレーションは、今回の訓練を通じて得た知見をもとに、避難所だけでなく、福祉施設や公共施設、災害支援拠点などでのニオイと空気環境の改善に取り組んでいく所存です。私たちは、香りを生活の質にどのように貢献できるかを考察し、自治体や支援団体と連携し、より良い環境作りに向けた活動を進めてまいります。