大船渡市のあわび産業再生に向けた壮大なチャレンジ
岩手県大船渡市、三陸町で約40年にわたり、あわびの陸上養殖に取り組む元正榮北日本水産株式会社が、2025年2月に発生した山林火災による大きな被害からの復興を目指しています。クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」で、5,000万円を目標に支援を募ることを決定しました。
あわび養殖の歴史と復興の道のり
元正榮北日本水産は、東日本大震災においても多大な被害を受けました。その際、親あわびをがれきの中から探し出し、再び事業を立て直してきた経緯があります。その努力の末、約10年で震災前の売上水準にまで復活しました。しかし、この度の山林火災により、養殖あわびがほぼ全滅する事態に直面し、厳しい資金繰りが続いています。
火災による直接の損失は82億円にも及び、養殖再開には最低でも3年以上を要します。さらには、緊急資金も半年で枯渇する見込みで、非常に厳しい状況にあることが分かります。
クラウドファンディングの取り組み
元正榮北日本水産は、クラウドファンディングを利用することで、再建に向けた資金を集めることに挑戦しています。集まった資金は、汚水処理の対策や焼失した海水ポンプの修理、資材置場の再建に活用される予定です。目標金額に関わらず、支援者の思いを受け取り、あわびの養殖業を支えるための基盤を整えることを目指しています。
プロジェクト概要
- - タイトル: 二度の災害を乗り越えて - 三陸翡翠あわびの復活への挑戦
- - URL: READYFORプロジェクト
- - 目標金額: 5,000万円
- - 募集期間: 2025年3月26日(水)9時から6月24日(火)23時までの90日間
- - 資金使途: 陸上養殖あわび事業の再建にかかる費用全般
复興への道のりは難しいですが、元正榮北日本水産では地域の人々と一丸となって「大船渡のあわび」を再び多くの人々に届けるために努力しています。
地域資源の重要性
大船渡市のあわびは、ただの海産物ではなく、地域の文化や歴史が詰まった宝です。地域活性化の一環として、あわびを文化的価値の視点からも評価し、地元経済を支えるための取り組みがすすめられています。
元正榮北日本水産は、あわび養殖を続けながら、地域の人々への還元を最優先として活動していきます。これからも多くの支援を受けて、復興への大きな一歩を踏み出す準備を整えていく予定です。
まとめ
あわび養殖業を見守る多くの人々の期待を背に、元正榮北日本水産の挑戦が始まります。具体的な行動を通して、地域資源の復興を果たすことが求められています。どうぞ私たちと一緒にその歩みを見守り、支えていきましょう。