コアラのマーチの新たな取り組み
株式会社ロッテは、2025年1月より狭山工場で「コアラのマーチ」の製品箱をクローズドリサイクルするプロジェクトを始めることを発表しました。この取り組みは、古紙をリサイクルして新たな製品箱を製造するもので、資源の循環使用を促進し、廃棄物の削減に寄与することを目的としています。
クローズドリサイクルとは?
「クローズドリサイクル」とは、自社で発生した廃棄物を自社製品に再利用する仕組みです。具体的には、製造過程で発生した古紙を回収し、それを再加工して新たな製品箱として使用します。こうした取り組みにより、古紙のトレーサビリティが向上し、より安定した品質の製品を提供できるようになります。
環境保護への取り組み
ロッテは、ESG目標の一環として「循環型社会への貢献」を掲げ、プラスチック削減やリサイクル素材の活用に努めています。日本では、古紙の回収率は高さを誇りますが、その一方で、製紙業界では古紙の需要と供給のバランスが崩れつつあります。この問題を解決する一歩として、ロッテは古紙の分別排出をさらに徹底し、高品質な古紙供給体制を整えていくことを目指しています。
サーキュラーエコノミーの実現
ロッテは過去にも容器包装の環境配慮設計を進めることで、省資源化やリサイクルしやすい製品開発に取り組んできました。これにより製品の品質を保ちながら、原材料の使用を抑えることに成功しています。また、廃棄された包装資材も無駄にせず、リサイクルや再利用を促進する活動を継続しています。
過去の取り組み事例
具体的な取り組み例として、浦和工場での段ボール古紙のクローズドリサイクルや狭山工場でのガムボトル・ラベル台紙のマテリアルリサイクルがあります。段ボール古紙のクローズドリサイクルは、2023年より実施され、古紙を新たな製品に再利用しています。また、狭山工場では、環境負荷の低減を目指し2024年からラベル台紙の適正回収と処理を行い、資源循環の仕組みを構築します。
未来に向けたロッテの決意
ロッテは、サステナブルな社会を実現するため、今後もさまざまな取り組みを進め、循環型経済の実現に寄与していく考えです。古紙リサイクルを通じて、資源を大切にし、環境保護に貢献するその姿勢は、消費者にも大きな影響を与えることでしょう。コアラのマーチがどのように進化していくのか、期待が高まります。