サプライチェーン イノベーション大賞2025での名誉
キユーピー株式会社とそのパートナー企業、キユーソー流通システム、加藤産業が「サプライチェーン イノベーション大賞2025」の優秀賞を受賞しました。この受賞は、7月4日に行われた製・配・販連携協議会の総会およびフォーラムで発表され、業界の革新に寄与した取り組みの成果を称えるものです。
受賞の背景
近年、物流環境の変化や関連法令の改正が進み、業界全体で効率化が急務となっています。これを受けて、キユーピーとその連携企業は、「共同配送におけるASN(事前出荷情報)入荷検品レスの実現」を目指し、一丸となって取り組みました。具体的には、メーカー個社ごとのシステム開発や出荷指示のリードタイムを標準化し、個別対応を最小限に抑えました。
具体的な取り組み
3つの主な施策を展開しました:
1.
物流の標準化:メーカーごとのシステムのバラつきを解消し、キユーソー流通システムで一元管理を行うことで、効率化を図りました。
2.
納品先の拡大:標準ASNを用いて他の卸業者との連携を強化し、小売専用センターにも効率的な検品作業を広げました。
3.
デジタル化の推進:紙伝票文化からデジタルへの移行を進め、データに基づく効率化を図りました。
取り組みの成果
この取り組みの結果、以下のような成果が得られました。まず、物流業者側では、ドライバーによる検品作業が不要になり、納品時の荷役作業もゼロ化されました。これにより、1回の運行での納品数量が15%増加したことが報告されています。
また、着荷主側としては、SKU検品作業の時間が38分から2.5分に短縮され、なんと93.4%の時間を削減することに成功しました。
今後の展望
キユーピーは、今後も加工食品の持続可能な物流構築に向けて、関係者や業界団体との連携を強め、さらなる業界標準の確立を目指します。これにより、より効率的で持続可能なサプライチェーンの構築を進めていく意欲を示しています。
このような革新が業界全体に広がることで、消費者にとってもより良いサービスが提供されることが期待されます。今後のキユーピーの取り組みに要注目です。