evala新作《ebb tide》がアルス・エレクトロニカ賞を受賞!
2024年の12月よりNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で開催される企画展「evala現われる場消滅する像」で、音楽家でありサウンド・アーティストのevalaが制作した新作インスタレーション《ebb tide》が、権威あるアルス・エレクトロニカ賞2025年において「冨田勲特別賞」を受賞しました。この賞は、故作曲家冨田勲のクリエイティブスピリットを称えるために設立され、デジタル・ミュージックやサウンド・アートの分野で革新性のある作品やアーティストに贈られています。
受賞の意味
受賞が決定したことは、evalaにとって大きな名誉であり、彼は日本人アーティストとして初めてこの賞を受賞したことになります。以前の受賞者には、2021年に受賞したハイアム・アラーミや2023年のロビン・フォックスがいます。この名誉ある表彰式は、2025年9月3日からリンツで開催の「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル2025」の期間中に行われる予定です。
再展示の予定
受賞を記念し、ICCでは他の作品《大きな耳をもったキツネ》や《Our Muse》も再展示されます。展示期間は、2025年8月8日から9月15日までです。これらの作品は、無響室における立体音響の体験を提供し、来場者に新たな音の世界を体験させることでしょう。
作品《ebb tide》について
《ebb tide》は、特異な構造体を中央に設置し、鑑賞者がその上に登れるような設計になっています。展示作品は、音響体験そのものを強調し、来場者が自分自身の想像力を駆使してそれを感じ取ることを狙っています。波の引き潮をテーマにしたこの作品は、生と死、そして人々のバイオリズムに関連した物語を暗示しています。作品は、evalaにとって、亡くなった人々へのレクイエムであり、生命の連続性を称えるものでもあります。
evalaのプロフィール
evalaは、日本を代表する音楽家とサウンド・アーティストであり、既存の音楽フォーマットに囚われずに、空間的作曲を試みる独自のスタイルで知られています。彼は「See by Your Ears」というプロジェクトを立ち上げ、聴覚に潜む可能性を引き出す没入体験を提供し続けています。evalaは、音響インスタレーションを通じて、国際的に高く評価される存在となり、様々な展覧会で活躍しています。
今後の予定
今回の受賞と再展示に伴い、NTT ICCではさらなる情報をウェブサイト上で更新します。入場は事前予約が優先され、入場料は500円で、65歳以上や学生は無料です。展示の詳細や、予約方法についてはICCのオフィシャルサイトでの確認が必要です。
美しい音の体験ができるこの展示をお見逃しなく!