與真司郎のエッセイ
2025-04-11 09:42:41

AAA・與真司郎が語るカミングアウトと自身の半生、心の葛藤に迫るエッセイ

AAAの與真司郎が新たな一歩を踏み出す



AAAのメンバーとして知られる與真司郎(あたえしんじろう)。彼はその音楽キャリアの中で、多くのファンに支持され続けてきましたが、その背後には彼自身の心の葛藤が隠されていました。2023年7月、彼は約2000人のファンの前で自身が同性愛者であることを公表し、日本だけでなく世界中に衝撃を与えました。彼は、そのカミングアウトの背後にある幼少期からの苦悩を綴ったノンフィクションエッセイ『人生そんなもん』を2025年4月16日に発売します。

幼少期の苦悩



與真司郎は、1988年に京都府で生まれました。彼は、自身の性自認が男性であり、性的指向は男性であることを理解するまでに長い時間を要しました。「周りの子どもたちと明らかに違う」と感じ、恋愛感情を持つことに複雑な気持ちを抱えていた時期がありました。男性に恋愛感情を抱くことは「いけないこと」と思い込み、幼少の頃には「自分は病気なのではないか」と不安になったことさえあったと彼は告白します。このような思春期の葛藤は、彼の心に深い影を落としていました。

クラスメイトが恋愛ドラマや歌に共感し、喜びを感じる際、與はその感覚を理解することができず、孤独感を募らせていきました。それに加え、家庭環境も影響し、父親のDVによって母親が疲弊していたことから、異性の恋愛に対するポジティブなイメージを抱くことができませんでした。

音楽とキャリアの新たなステージ



芸能界に入った時、與はまだ恋愛偏差値が低い状態でした。デビュー当初は恋愛ソングの歌詞すら理解できず、バラードでは切ない表情を作り、ポップソングではスマイルで観客を楽しませる、そんな演技を重ねていました。そのような仮面を被ってアーティストとして活動することは、実際には彼自身にとっては苦痛でした。しかし、与えられた役割を全うすることにはやりがいを感じていたのです。

最近では、自身のカミングアウトにより、彼は心から感情を込めて歌えるようになりました。ファンとの絆が深まり、以前とは異なる意義を持った楽曲が生まれるようになったのです。今の彼は、恋愛ソングを歌っている最中に涙が滲むこともあります。それこそが、彼自身が欲していた真の音楽であり、自分の本音を反映できる嬉しさを感じています。

新作エッセイの内容とは



『人生そんなもん』では、與真司郎の半生を振り返り、特にカミングアウト後にどのように心境が変化したのかを赤裸々に記しています。子ども時代の孤独や葛藤、その後の音楽活動を通じて得た気づきなど、彼の人生の多くの側面が描かれています。このエッセイは、自身の意味を見出し、同じような苦しみを抱える人たちに勇気を与えることを目指しています。彼の物語を通じて、読者はより深い理解と共感を得られることでしょう。

このエッセイの出版は、ただの書籍リリースに留まらず、彼のアーティストとしての成長と、自己受容の旅を示す重要な出来事となるでしょう。今後は自身のドキュメンタリー企画も進めており、国境を越えた活動が期待されています。彼の真摯な姿勢とそのメッセージに、多くの人が感銘を受けることでしょう。心の中にあるさまざまな思いを表現し、多様性を受け入れる社会を目指して、與真司郎の新たな挑戦に注目です。


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