英国ロイヤルバレエ団の中尾太亮が語るバレエの魅力と公演見どころ

インタビュー：中尾太亮さん

2025年7月27日に大阪で開催される『バレエアンサンブルガラ2025～大阪～』に出演する、英国ロイヤルバレエ団のソリスト、中尾太亮さんにお話を伺いました。中尾さんは、バレエの道を歩み始めたきっかけから、彼が現在抱いている情熱、そして今回の公演の見どころについて詳しく語ってくれました。

バレエを始めたきっかけ

中尾さんがバレエを始めたのは、7歳の時。愛媛バレエアカデミーに入学し、舟見玲子先生や村上明子先生、河島真之先生に師事することになりました。「最初は遊び感覚で始めたんですが、踊る楽しさにすぐに夢中になりました。どうしても上手になりたいという気持ちが芽生え、その後の道を決定づけました。」と中尾さんは当時を振り返ります。

英国ロイヤルバレエ団への道

数年後、中尾さんはドイツのマンハイム音楽大学バレエ科にフルスカラシップで編入しました。2017年には、ローザンヌ国際バレエコンクールで第三位を受賞し、同年には英国ロイヤルバレエスクールに編入しました。「ロイヤルバレエ団は世界のトップともいえるバレエ団で、ここに入団できるとは夢にも思っていませんでした。ただ、日々の努力が実を結んだと思っています。」彼の実績が示すように、確かな実力が評価されたことは言うまでもありません。

英国での生活

バレエ団での生活は非常に厳しいオーディションやリハーサルの連続ですが、中尾さんはこの環境を楽しんでいるようです。「毎日が新しい挑戦で、自分を高め続けられる環境です。イギリスの文化や人々とも触れ合うことができ、ラッキーだと思っています。」と語る彼は、遠い日本から来た自分が異国で成長できることに感謝しています。

公演『くるみ割り人形』の見どころ

今回の公演では、『くるみ割り人形』の「雪の情景」と「お菓子の国」を披露します。中尾さんは、この作品の魅力について語ります。「バレエは物語を伝えるアートですが、特に『くるみ割り人形』はクリスマスの魔法の中での子供の成長を描いていて、多くの方に共感していただける内容だと思います。雪の情景や夢の世界は美しく、観客の皆さんにとって心温まる体験になるのではないかと思います。」