シャボン玉石けんが導入した新たな手当制度
無添加石けんのパイオニア、
シャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市)は、2025年4月1日より産前産後休業および育児休業を取得する従業員に関連する新たな手当を導入することを発表しました。この制度は、産育休を取得する社員を支援するだけでなく、その業務をフォローする他の従業員へも手当が支給されることで、従業員全体のモチベーションを向上させることを目的としています。
新たな手当制度の内容
この手当制度では、産休・育休取得者が所属する部署のメンバーに月最大10万円を支給します。具体的には、部署に在籍する正社員の人数に応じて均等に手当が分配されます。これにより、業務の代行を担う社員の負担を軽減し、業務の停滞を防ぐ仕組みとなっています。例えば、10名の部署で1人が産休・育休を取得した場合、残りの9名に対してそれぞれ月1万円が支給されます。
手当は取得者の休職期間中に支給され、従業員が安心して業務に従事できる環境を整えることが狙いです。これに伴い、今後も従業員が多様な働き方を選択できるよう、職場環境の改善が進むことが期待されます。
従業員の復職率が100%を維持
シャボン玉石けんでは、女性従業員の割合が約40%を占める中で、産休・育休からの復職率が100%という結果を上げています。この背景には、同社が進める子育てと仕事の両立をサポートする取り組みがあるからこそです。具体的には、
子育て応援サークルを立ち上げ、産休・育休中の従業員同士が気軽に交流できる場を設けており、会社との繋がりを持つことで職場復帰への不安を和らげています。
さらに、男性社員の育休取得者も増加しており、今後も多くの従業員が積極的に産休・育休を取得できる環境を整えていく予定です。
多様な働き方を可能にする制度
シャボン玉石けんでは、産休・育休の支援に留まらず、従業員が子育てしながら仕事をしやすい環境づくりにも力を入れています。例えば、短時間勤務制度や、子ども手当、リフレッシュ休暇の制度を整え、仕事と生活のバランスを支援しています。特に短時間勤務制度は、小さな子どもを持つ従業員にとって大きな助けとなっています。
また、リフレッシュ休暇では、連続して10日間の有給休暇を取得できるため、旅行や趣味の時間を充実させることができ、社員の心身の健康を維持するための取り組みとしても好評です。これらの制度を通じて、会社全体のコミュニケーションが活発化し、社内環境がより良いものへと変わっていくことが期待されています。
2026年には給与改定も
さらに、2026年3月には3年ぶりに給与改定を実施予定で、全社員に一律2万円のベースアップが行われることになっており、働くモチベーションを一層高める方針です。これにより、社員全体の成長を促し、エンゲージメントの向上を図ります。
まとめ
シャボン玉石けんの新たな手当制度は、従業員の育児支援に加え、業務をフォローする同僚への配慮も示されており、社員が働きやすくなるだけでなく、持続可能な働き方を推進するための大切なステップです。今後もシャボン玉石けんが、子育てと働きやすさを両立した環境づくりに力を入れていく姿勢に注目です。