中期経営計画2029の策定
ワコールホールディングスは、2027年度から2029年度にかけての3年間を対象とした新しい中期経営計画「中期経営計画2029」を策定しました。この計画は、取締役会で承認され、今後の事業展開を支える基盤となります。
背景と課題
最近の消費環境の変化や原材料価格の高騰、為替の影響など外的要因が、当社の業績に重大な影響を与えています。このような厳しい状況を受け、過去の中期経営計画では、売上や利益が計画を下回る結果となりました。
この結果は、外部環境に対する見通しが甘かったことや、その変化に対して柔軟に対応できなかったことが主な原因と考えられています。ただし、一部では施策が奏効し、さらなる改善が求められています。
新たな取り組み
「中期経営計画2029」では、単なる見直しに留まらず、これまでの事業構造を根本から再編成し、変化に適応した新しいビジネスモデルの構築を目指しています。そのためには、国内外での事業のポートフォリオの見直しを行い、顧客のニーズの多様化に応じたビジネス戦略を強化する計画です。特にデジタル技術の活用を重視し、オンラインを中心とした販売戦略を強化する方針です。
また、構造改革室による現状のモニタリングと課題解決を強化し、実行力を高める取り組みも行います。将来的な成長に向けた先行投資を行い、新たな価値を生み出すことにも力を入れます。
海外展開と成長戦略
海外事業については、従来の本部体制から地域特性に応じた二本部体制への転換を図り、迅速な意思決定とガバナンスの向上を目指します。これにより、各地域での戦略的な成長が期待されます。
さらに、コスト削減や不採算事業の見直しを通じて利益率を上げ、最適な資本構成を実現することで、長期的な企業価値の向上を図る意向です。
中期経営計画2029の基本方針
計画の基本方針は、既存事業の再構築と新たな価値創造の強化を両立させながら、企業の成長基盤を確立することです。具体的な重点戦略としては、国内事業の収益性を向上させるとともに、海外での拡大を目指します。
具体的な施策
- - インナーウェアを中心にボディデータを活用し、「エンパワーメント ソリューション」ビジネスを推進します。
- - コンディショニングウェア「CW-X」の国内外での展開を強化。
- - B2BからD2Cモデルへの移行を進め、不採算事業を見直します。
- - 「SCANBE」など新たな商品の価値を高め、研究開発も強化します。
目指す成果
2029年度には売上収益2,010億円、事業利益85億円の達成を目指すとともに、2023年にはROEを4.3%以上に、ROICを4.0%以上に引き上げる目標を掲げています。長期的には、VISION2030に基づいた成長戦略も継続していく方針です。
これらの施策を通じて、ワコールホールディングスは時代の変動に柔軟に対応し、持続可能な成長を実現することを目指しています。詳細は、IRサイトにてご確認いただけます。