ロート製薬が誇る健康経営
ロート製薬株式会社は、経済産業省と東京証券取引所の共同選定による「健康経営銘柄2025」で2度目の選定を受けました。これに加え、同社は「健康経営優良法人(ホワイト500)」を5年連続で認定された実績があり、これで8度目の受賞となりました。これらの受賞は、社員の健康を重視する企業文化と多様な取り組みの賜物です。
社員の健康意識を高める取り組み
創業以来、ロート製薬は「美と健康」をテーマにした商品を提供してきました。そして、「Connect for Well-being」という総合経営ビジョンを掲げ、食品分野や再生医療などの新しい事業領域にも挑んでいます。その中で、社員一人ひとりが健康に働くことができるよう多岐にわたる取り組みを行っています。
例えば、2016年に設立された健康経営推進グループは、社員の健康を促進するさまざまな施策を実施してきました。また、2018年には「健康経営宣言」を制定し、ウェルビーイングの実現を目指した働き方改革を進めています。さらに、自由な議論や行動を促す組織風土の構築に努めており、社員が活き活きと働ける環境を整備しています。
2022年には、新たにロートグループ健康保険組合を設立し、グループ全体で健康づくりに取り組んでいます。
最近の具体的な取り組み
介護支援の拡充
2023年12月からは、社員が介護と仕事を両立できるよう支援する取り組みを強化します。定期的に介護セミナーや座談会を開催し、個別相談窓口も設置。産業ケアマネジャーと協力して「介護プライマリーシート」を開発し、介護が始まる前の準備をサポートしていきます。今後は柔軟な働き方や介護サービスの紹介なども行い、安心して職場で働ける環境を提供します。
運動習慣と睡眠改善プログラム
2018年から開始したウォーキングイベント「とこチャレ」は、社員の運動習慣の定着とコミュニケーションの活性化を目指しています。2024年にはこのプログラムに睡眠改善プログラムを導入し、社員全体で健康づくりに取り組む予定です。約3週間のプログラムを通じて、平均6.5時間以上の睡眠を確保し、社員の睡眠の質が大幅に向上したとの報告もあります。
目の健康を守る「ロートアイドック」
2025年2月からは、眼疾患の早期発見を目的とした「ロートアイドック」を導入します。加齢に伴う緑内障や白内障を予防し、社員の健康寿命を延ばすために、中之島アイセンターおよび藤田医科大学羽田クリニックと連携。最新の医療技術を駆使した健診プログラムがスタートします。目の健康は、日常の仕事や生活の質にも直接影響を与えるため、アイケアの専門企業としての役割も果たしていきます。
今後の展望
ロート製薬は、今回の選定を一層の励みとし、健康経営の推進を続けていく考えです。また、健康経営の理念をグループ企業全体に広めることで、社員一人ひとりが心身ともに健康で、イキイキと働ける環境をさらに整え、企業価値の向上と社会に対する貢献を目指して邁進していきます。自社だけでなく、周囲に良い影響を与える企業であり続けるための努力を惜しまない姿勢が求められます。