あふ食堂のサステナブルメニュー登場
近年、フードロス削減が重要な課題となる中、株式会社 SANKO MARKETING FOODSが展開する「あふ食堂」で新たな試みが始まります。この取り組みは、農林水産省の認可を受けた食堂として、官公庁の職員に向けた特別なメニューを提供するものです。注目のポイントは、規格外のタマネギを原材料としたアップサイクル調味料「タマネギぐるりこ®︎」が使用されることです。
かくれフードロスの実態とは?
日本では、一般的に認知されている「食品ロス」の約4倍、年間2000万トンの「かくれフードロス」が発生しています。これは、野菜の芯や皮、規格外品などが含まれ、未利用農作物に起因しています。具体的には、環境省のデータによれば、食品由来の廃棄物が2531万トンに上り、私たちの知らないところで多くの食物が無駄にされている事実があります。この問題に切り込むため、今回の取り組みが展開されることになりました。
サステナブルな調味料「タマネギぐるりこ®︎」
「タマネギぐるりこ®︎」は、通常廃棄されるタマネギの端材から作られたクラフト調味料で、風味と栄養価を残したまま利用可能な形に加工されています。この調味料では、300℃以上の高温で過熱蒸煎されるため、ヘルシーで旨みたっぷりの味わいが楽しめます。そして、さまざまな料理に活用できる点が特徴です。
限定メニューの紹介
このテクノロジーを駆使した新感覚調味料「タマネギぐるりこ®︎」を使用した特別メニューが、以下の5つの飲食店で販売されます:
1.
タマネギぐるりこのレッドカレー - ココナッツミルクとタマネギの旨味が豊かなレッドカレー。
- 販売店舗:財務省「テゾリーナ」、外務省「笑縁食堂」
2.
ぐるりこと塩麴チキンカレー - 塩麴に漬け込まれた鶏肉とタマネギ風味が特徴。
- 販売店舗:農林水産省「あふ食堂」など
3.
タマネギぐるりこのキーマカレー - スパイシーなひき肉がタマネギの風味で引き立てられる一品。
- 販売店舗:法務省「霞ヶ関1丁目食堂」など
4.
豚肩ロースのグリル~ぐるりこ和風シャリアピンソース~ - グリルされた豚肉に特製シャリアピンソースを。
- 販売店舗:農林水産省「あふ食堂」など
5.
豚肉とぐるりこのキムチパスタ - ピリ辛キムチとタマネギの旨味が融合。
- 販売店舗:農林水産省「あふ食堂」など
フードロス問題に触れる機会を
この新たなメニューは、単に美味しさを提供するだけでなく、食べることで「かくれフードロス」について考えるきっかけを提供することを目的としています。
農林水産省の「あふ食堂」は、飲食のみの一般利用が可能で、利用者には地元の食材を活かしたメニューの提供も行っています。内部での試みに興味のある方々は、ぜひ立ち寄って新しい食体験を楽しんでみてください。
あふ食堂は、国産食材や環境に配慮した料理を通じて、我々にとって身近なフードロス問題に目を向ける良い機会を提供してくれる場所です。食事をすることで、少しでもサステナブルな社会を実現する一助となれればと考えています。
詳細な情報は、あふ食堂の公式ウェブサイトやSNSをチェックしてみましょう。