咲ネクスト株式会社が新プロダクションを設立し、アーティスト支援を強化

咲ネクスト株式会社が新たにアーティストプロダクションを開始

東京都板橋区に本社を構える咲ネクスト株式会社は、劇場「シアター咲」を運営する中で、アーティストやタレントの活動を支える新たなプロダクション機能を設立しました。この新事業は、芸人、インフルエンサー、アイドル、タレント、アーティストなど多様な表現者に向けたもので、ライセンスを基盤として新しいビジネスモデルを構築することを目指しています。

事業の背景と目的

「シアター咲」は地域のエンターテインメントの拠点として、リアルな表現活動の場を提供し続けてきました。しかし、AIやデジタル技術の進化に伴い、クリエイティブな価値や著作権の概念が変化している現代。このような時代の流れを受け、咲ネクストはアーティストやクリエイターが生み出す表現やデータなどの“価値そのもの”を、ライセンスとして流通させる仕組みを構築し、タレントの労働に依存する従来モデルから、知的財産としての継続的な収益を生むモデルへと進化させようとしています。

新プロダクションの主な特徴

この新プロダクションにはいくつかの特徴が組み込まれています。

1. 新しい収益構造の確立: コンテンツや肖像、音声、パフォーマンスを知的財産として管理し、流通を図ります。海外やデジタル領域（メタバース、AI生成モデル、バーチャル出演など）への展開も視野に入れています。

2. 明確な権利設計: アーティストが自身の権利を保持しながら活動できるよう、著作権法や肖像権に基づく環境を整備します。特に「著作権法第30条の4」に注目し、AI時代における権利保護と活用を両立させます。

3. 広範な人材の募集と支援: 芸人やインフルエンサー、アイドル、ミュージシャン、タレントなど、幅広いジャンルの人材を募集し、アプリやARカードを活用し、活動の場とマネタイズ手段を提供します。

4. リアルとデジタルの統合支援: 劇場運営やアプリ、イベント事業をリンクさせることで、アーティスト活動を総合的に支援します。

既存事業との連携

また、咲ネクストは「シアター咲」を通じて芸人の育成や地域での公演活動を行っており、「シアター咲アプリ」でファンとのデジタル接点を持つなど、様々な事業を展開しています。これらの事業を横断的に組み合わせ、アーティストのライセンス価値を最大化させるプラットフォームを形成します。

将来の展望

咲ネクストは、ライセンスマネジメントのデジタル化を進めるとともに、アジアやアフリカ市場への展開、若手アーティストの育成プログラムの開設、企業とのコラボレーションを強化し、より豊かなエンターテインメント環境を創出していく方針です。

代表のメッセージ

代表取締役の西田幸貴氏は、「AIやデジタル技術が人の表現を再構築する中で、アーティスト自身の存在価値をどう守るかが重要です。咲ネクストは表現者をただの労働力ではなく、ライセンサーとしての価値を提供する仕組みを作ります。AI時代の新しい権利のあり方を、ここ板橋から世界に発信したい」とコメントしています。