マリンバースの挑戦
2025-12-01 15:20:19

サステナブルな海洋資源確保を目指すマリンバースのブリ人工種苗

株式会社マリンバースの取り組み



株式会社FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)と株式会社拓洋の共同出資によるジョイントベンチャー「マリンバース」は、2025年6月よりブリの人工種苗(稚魚)の販売を開始します。この取り組みは、天然資源の保護と持続可能な水産資源の確保を目指し、特に夏の高水温期を克服することに成功しています。今後、この人工種苗は尾鷲物産での養殖を経て、2027年には「スシロー」で販売される予定です。

背景と課題


日本ではブリの養殖が盛んですが、その種苗は天然に依存しています。このため、遺伝的多様性や季節的な供給の限界、さらには近年の地球温暖化に伴う環境変化により、天然種苗の漁獲量が減少するという課題が浮上しています。これらの課題を解決するため、マリンバースは完全養殖の実現に向けた研究に取り組んできました。

マリンバースの技術


2024年には人工種苗の生産テストが成功し、ついに2025年には販売を開始しました。衛星データやDNA解析を使った先進的な研究を通じて、ブリの人工育成が実現。特に、夜間の水温管理や飼料のコントロールを行うことで、高水温に耐えながら成育する稚魚の確保に成功しました。これにより、薬品剤や防腐剤の使用を最小限に抑えられ、より自然に近い環境での育成が可能です。

安定した供給の意義


ブリの完全養殖に成功すれば、新たに生まれた親魚から採卵される種苗を育てるサイクルが構築され、安定した水産物の供給が可能になります。さらに、養殖環境を管理することにより、味9のコントロールもでき、高い品質を維持できます。このような持続可能なアプローチは、消費者に供給される海産物の選択肢を多様化し、食の安全とも繋がっています。

マリンバースの未来


マリンバースは、持続可能な調達を実現するためにさまざまな技術革新を追求しており、社員一同がその実現に向けて努力しています。ブリの完全養殖が実現すれば、他の魚種にもこの技術を応用し、さらなるエコロジカルな養殖環境の構築を目指しています。今後も、多くの人々に美味しい海の恵みを届け続けることが、私たちの使命です。

会社概要


  • - 会社名: 株式会社マリンバース
  • - 所在地: 熊本県熊本市
  • - 設立: 2022年4月
  • - 事業内容: マダイやブリの人工種苗の研究開発および販売

このように、マリンバースは新しい時代の水産業を切り拓く挑戦を続けています。この取り組みが成功することで、海洋環境の保護と安定した水産資源が確保されることは間違いありません。


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