女性農業者交流会
2025-12-11 10:36:25

女性農業者が集結!自然と共生する農業の未来を語る交流会

自然との共生を目指す女性農業者の交流会



2025年11月6日と7日、新横浜グレイスホテルで第24回女性農業者交流会が開催され、全国から約45名の女性生産者や農業関係者が集まりました。「くらしの中での有機・オーガニック」をテーマにしたこのイベントでは、講演や試食交流が行われました。

講演者の紹介



全体会での講演は、山梨県道志村で39年にわたりクレソンを栽培している「フォレストファーム」の創立者、中垣和子さんが行いました。東京から移住し、未経験で農業を始めた中垣さんは、当初の苦労や有機栽培への転換期の葛藤をユーモアを交えながら語りました。彼女は「農薬をやめたら、クモが助けてくれた」と語り、自然との共生を実感したエピソードを共有しました。

「虫だらけになった当初、1切も農薬を使わない決断をしましたが、次第に生態系が整い、クレソンが元気に育つようになりました」とその経験を振り返りました。また、フランス大使館のシェフからその美味しさに驚かれたエピソードや、健康法として「寝る時はニコッとする」といった独自のアプローチも注目を集めました。中垣さんの温かく力強い姿勢に、参加者たちからは大きな拍手が送られました。

交流会の内容



交流会では、中垣さんが育てた有機クレソンとタイの産地から取り寄せたバナナを使った「クレソンのバナナマヨあえ」が提供され、多くの参加者から「家でもやってみたい」との声が上がりました。このレシピは、中垣さんが子どもに野菜を好きになってもらうために考案したものです。

次の日には地域別の分科会が開かれ、埼玉県では産地クイズ大会が盛り上がり、茨城と栃木では新商品開発をテーマにグループワークが行われました。千葉県では、直営の「パルグリーンファーム」での自然体験も好評でした。神奈川県ではスイーツビュッフェが開かれ、地域特産の魅力を楽しむこともできました。各地域の特色が色濃く反映された企画が展開され、参加者たちは農業の新しい一面を感じ取ることができました。

また、交流の場で行われたセルフハンドマッサージ講習や、乳児連れの参加者もいる和やかな雰囲気で過ごす時間など、心と体を労わることも重視され、様々な形での交流が生まれました。

女性の力が生み出す農業の未来



閉会の挨拶を行ったパルシステム生産者・消費者協議会の小川保代表幹事は「これだけの女性農業者が集まる光景はなかなか見られない。農業の中で女性はパワーそのものであり、かけがえのない宝です」とその意義を強調しました。生産者と消費者が互いに理解し支え合うことで、持続可能な農業の実現が目指されていることに強い期待が寄せられました。

今後も、パルシステムは生産者と消費者がつながる関係づくりを進め、生活に根付いた農業の在り方を共に築いていくことでしょう。自然との共生を目指す農業の取り組みが、女性たちの手によってさらに広がっていくことを願っています。


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