風物詩を味わう、こよみの贈り物
夏がやってくる7月。青空の下、きらめく太陽が我々を迎え、夜空には星たちが舞い上がる季節です。この時期、様々な行事があり、私たちの日常に彩りを与え、忙しい日々の中でもふとした瞬間に季節の移ろいを楽しむきっかけを与えてくれます。
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七夕の祈りをこめたいなり寿司)では、特別な味わいが楽しめるいなり寿司が登場します。それは、七夕や土用の丑の日にぴったりな逸品です。ひと口ごとに、季節の彩りと心のこもった想いを感じることができる、そんな料理の数々をご紹介いたします。
願いを込めたちらしいなり寿司
まずは「ちらしいなり寿司」。こちらのいなり寿司は、ふんわりとしたちらし寿司を甘いお揚げで包んでいます。散りばめられた錦糸卵、茗荷、そしてとびこがまるで星のように輝き、星形に抜いたにんじんがちょこんと乗っています。この見た目の華やかさと、どこか懐かしい味わいが絶妙です。さらに、プレーンないなりも一緒に楽しめるセットとして提供されており、味の変化を楽しむことができるのも大きな魅力です。
星たちの逢瀬を描いた2つのいなり
次にご紹介するのは、まぐたくいなりと炙りいなりのペアセット。まるで織姫と彦星のように、二人のいなりが夜空の逢瀬を結びます。
まぐたくいなりは、たたきにしたまぐろを大葉の上に乗せ、コリコリとしたたくあんとともに楽しむ一品。柚子の香りがふわっと広がり、上品な後味が残ります。一方、彦星をイメージした炙りいなりは、すりごまをふりかけて香ばしさを引き立て、爽やかなすだちと共に味わうことで、視覚と味覚の両方で楽しめる仕上がりです。全く異なる個性を持ちながらも、絶妙な相性を楽しむことができるこのいなりセットは、ぜひこの時期に味わいたい逸品です。
土用の丑の日の特別ないなり
そして、夏の楽しみの一つ、土用の丑の日。この日にはスタミナ補給に持ってこいの一品、鰻のいなり寿司が登場します。肉厚の鰻を特製タレで香ばしく蒲焼に仕上げ、甘じょっぱいタレがいなりの甘さと絶妙に絡み合います。口の中で広がる贅沢な旨みは、一口で元気と深みを与えてくれる特別な一貫です。
よつばしフーズ代表の思い
このいなり寿司の創作には、福岡県宗像市出身の黒川晴美社長の情熱が込められています。彼女は大学卒業後、アパレル業界に従事し、その後飲食業界に転身。2011年に北堀江で「よつばしかふぇ」をオープンし、2013年には法人化を果たしました。自社農園の運営など多様な事業を展開する中で、黒川社長は女性が働きやすい環境づくりに注力し、さらなる事業の拡大を目指しています。
まとめ
いなり寿司を通じて、夏の風情や風物詩を味わいながら、心温まるひとときを大切にしませんか?季節ごとの限定商品を楽しむことで、日常の忙しさから一歩離れ、季節の変化を体感しましょう。ぜひ、この夏ならではのいなり寿司の数々を、皆さんもお楽しみください。