環境への配慮と革新技術が交差する「コナファット」
11月12日から14日、千葉市の幕張メッセで開催される「第5回 サステナブルマテリアル展」に、日清オイリオグループが出展します。この展示会は、持続可能な材料やその製造、リサイクル技術に特化したもので、国内外の多くの参加者が集まります。当社のブースでは、バイオマス度100%を誇る生分解性粉末油脂「コナファット」をご紹介します。
コナファットの魅力
「コナファット」は、白色の粉末で粉体の流動性を改善し、固結を防ぐ特性を持っています。また、樹脂への添加によって撥水性やバリア性の向上が期待できるため、様々な非食用分野での活用が進められています。これにより、環境への影響を軽減するための新しい選択肢が提供されることになります。
コナファットの特性
1. 見た目と基本特性
「コナファット」は、平均粒径が30μm以下で、融点は約69度です。バイオマス材料として、100%生分解性を維持し、環境に優しい点が大きな特徴となっています。
2. 流動性向上
流動性が低い粉体にこの「コナファット」を加えると、流動性の改善が実現します。これにより、粉体原料の管理が容易になり、製造工程でのトラブルを未然に防ぐことができるのです。特にホッパー内での粉詰まりや固化現象を軽減し、作業効率を向上させることが期待されています。
コナファットの活用方法
3. 樹脂への添加
「コナファット」は、食品素材としての特性も兼ね備えています。そのため、食品用樹脂包材への応用が進められています。いくつかの具体的な活用方法を見てみましょう。
撥水性の付与
ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂に「コナファット」を追加することで、撥水性が向上します。これは、環境負荷が問題視されるフッ素系素材の代替としても大いに期待されています。
バリア性の向上
さらに、オレフィン系樹脂のフイルムに「コナファット」を組み込むことで、水蒸気の透過を防ぎ、バリア性を高める効果が得られます。特に食品用包装の分野では重要な機能性です。
インク定着性の改善
オレフィン系樹脂自体が持つインクや接着剤の定着性の高さが問題ですが、「コナファット」を添加することにより、この定着性も改善できる可能性があります。これにより、製造工程の効率が向上し、品質の安定性が図れるでしょう。
まとめ
このように、「コナファット」はただの環境配慮型素材にとどまらず、その機能性においても多くの工業的なメリットをもたらすことが期待されています。ぜひ、幕張メッセでの展示会にお立ち寄りいただき、その目でその特長を体験してみてはいかがでしょうか。
出展者サイト
詳細な情報は公式サイトでも紹介されていますので、ぜひご覧ください。公式サイトへのリンクはこちらです:
コナファット紹介サイト.