德永英明の全国ツアー東京公演レポート
1986年のデビュー以来、日本の音楽シーンで圧倒的な支持を得ている德永英明。特に2005年からの『VOCALIST』シリーズは多くのファンを魅了し、セールスは600万枚を超えるほどです。そんな彼が今年も大規模な全国ツアー"ALL REQUEST"を開催中で、11月1日には平成女子大学人見記念講堂で特別な東京公演が行われました。
その公演は、ファンからのリクエストを基にした選曲が特徴。新緑の季節に始まったツアーも、11月の紅葉の時期に入り、まさに特別な夜の幕が切って落とされました。場内が暗転すると、映し出された数々のジャケットビジュアルに包まれ、月日を刻んだ楽曲の数々が蘇ります。
充実のラインナップ
公演の1曲目を飾ったのは「翼の勇気」。この楽曲は1999年に発表されたアルバム『honesto』のラストナンバーであり、前向きなエネルギーが溢れ出します。続く「僕のそばに」では、透明感のあるラブソングが心に深く響き渡る。ギターフレーズと重ね合わせた德永の歌声は、一途な思いをしっかりと伝えました。
「Positions of life」では未来への誇り高い誓いが歌われ、感情の振り幅に圧倒されました。そしてデビュー曲「レイニー ブルー」では映画のワンシーンを彷彿とさせる情景が浮かび上がり、会場の雰囲気は切なさで満ちていく。自らの気持ちを直接語るようなパフォーマンスが感動を引き起こしました。
コンサートは続いて「VOCALIST」シリーズに突入。「駅」や「やさしさで溢れるように」、「誰より好きなのに」といった名曲が披露され、それぞれにストーリーがあふれています。特に「永遠の果てに」のセルフカヴァーでは、人生の歓びや哀しみが力強く綴られていました。
アップテンポな後半
休憩後、後半が始まると「愛をください」が心を掴みます。エレキギターを持って自らも演奏し、観客と一体となる様子は圧巻。また、「セレブレイション」では観客の手が挙がり、共に盛り上がる様子は一体感そのものでした。德永はロックナンバー「負けるな」で観衆に激励のシャウトを送り、場が最高潮に達します。
後半のクライマックスは「夢を信じて」。この曲は35年前にリリースされたもので、当時のメッセージが今でも鮮明に響き渡るのは、時代を超えた普遍的なテーマだからかもしれません。
アンコールの感動
公演の締めは、リクエストに応えて「心の中はバラード」。その後、德永が代表曲「壊れかけのRadio」を全員でシンガロングし、会場全体が共鳴する感動の瞬間が生まれます。
この“ALL REQUEST”ツアーに集まった多くのリクエストの数々には、德永の40年にわたる活動への深い敬意が込められており、その期待に応えるように彼は新たな一歩を踏み出します。来年のアニバーサリーイヤーがますます楽しみになる、特別なライブでした。ライブレポートはWOWOWにて2026年1月2日から放送・配信されますので、ぜひお見逃しなく!