キリン、ファンケル株式取得のためのソーシャルボンド発行を発表
キリン、ファンケルの株式取得を目指したソーシャルボンド発行を発表
キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)は、株式会社ファンケル(以下、ファンケル)の株式取得を目的としたソーシャルボンドを発行することを、2025年に予定しています。このソーシャルボンドの発行は、社会的な課題解決を通じて成長を目指すキリンの長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」に基づいて行われます。
ソーシャルボンド発行の背景
キリンは、2019年にファンケルと資本業務提携契約を締結し、両社が連携してヘルスサイエンス事業の拡充を図っています。本広告を通じて、北海道に拠点を持つファンケルの株式を取得し、より深い連携を築くことで、国内外における販売基盤の統合やCRM(顧客関係管理)の強化、共同研究の深化を目指しています。
社会的価値の創出
ソーシャルボンドの発行は、社会的価値と経済的価値を両立させることが求められる現代において、キリンが掲げるCSV(Creating Shared Value:共有できる価値の創造)経営の理念を実現するための一環と位置づけています。また、この取り組みは、キリンとファンケルの強みを生かした新たな価値創造への挑戦でもあります。
具体的な発行内容
キリンは、最短で2025年の5月下旬にソーシャルボンドを発行する計画を立てています。発行年限は、3年、5年、7年、10年を予定しており、特に長期の10年債はソーシャルラベルをつけない形での発行を考えています。ただし、発行額についてはまだ未定です。
売上拡大に向けて
今回のソーシャルボンド発行を通じて、キリンはファンケルの株式を取得し、ヘルスサイエンス事業におけるシナジーを見込んでいます。この協業によって、健康をテーマにした新产品の開発や健康課題解決に向けた取り組みが進むことが期待されています。
確かな基盤を持つ
キリンは、国際資本市場協会(ICMA)が制定した「ソーシャルボンド原則2023」と、ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)の「ソーシャルローン原則2023」を遵守しており、これに基づくフレームワークを確立しました。また、独立した第三者機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパンからもセカンド・パーティ・オピニオンを取得し、その適合性が認められています。これにより、投資家に対しても透明性の高い資金調達が行われることが強調されています。
未来のビジョン
キリングループは、食と健康をテーマにした製品の提供を通して、持続可能な事業運営を行い、より良い社会を実現することを目指しています。このソーシャルボンド発行は、そのひとつのステップであり、今後も社会貢献と共に成長していく方針です。ファンケルとの連携により、無限の可能性を秘めたヘルスサイエンス事業の発展が期待されています。