葉真中顕の衝撃的な新作『家族』が登場!
10月24日、文藝春秋から待望の葉真中顕の最新作『家族』が発売されました。この作品は、2011年に兵庫県尼崎市で起きた連続殺人・死体遺棄事件をモチーフにしたもので、社会的にも注目を集めた背景を持っています。安全だと信じられていた場所から暴力と恐怖が突如として奪い去られる、衝撃的で緊迫感あふれるストーリーが展開されます。
物語のあらすじ
物語は、2011年11月3日に交番に駆け込んだ裸の女性、奥平美乃から始まります。彼女は以前、妹夫婦が奇妙な女性にお金を取られていると交番に相談していましたが、警察は「民事不介入」という理由で事件に踏み込むことができませんでした。彼女の保護を機に、その周囲に隠された暗い真実が次々と明らかになっていきます。
奥平美乃を監禁していたのは、夜戸瑠璃子という「おかしな女」。彼女は自らの周りに疑似家族を形成し、暴力を「躾け」と称し、何十年も警察に察知されることなく、実に十三人の変死に関与していました。出会ってはならない運命の相手との接触によって、多くの命が失われていく様子が描かれています。瑠璃子にとって「家族」とは何か? そして真実の「愛」とは?
葉真中顕の筆致
葉真中顕は、緊迫感や登場人物それぞれの心理描写を巧みに描いており、物語に引き込まれずにはいられません。この作品は読み進める手を止められない、圧巻のリーダビリティを誇ります。現実の社会に潜んでいる問題に鋭く切り込む一方で、衝撃的な展開が続くクライムエンターテインメントとして評価されています。
この作品に対して書店員からは「読み出したら止まらない」という声も寄せられており、期待が高まります。葉真中顕の描く深いテーマと緊張感ある物語が、読者に強烈なインパクトを与えることでしょう。
著者について
葉真中顕は1976年に東京都で生まれ、2013年には『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞してデビューしました。その後も様々な賞を受賞し、多くの作品がドラマや映画化されて注目を浴びてきました。『家族』も、その才能の結晶であることは間違いありません。
書誌情報
書名:『家族』
著者:葉真中顕
定価:1980円(税込)
出版社:株式会社文藝春秋
判型:四六判上製カバー装320ページ
発売日:2025年10月24日
ISBN:978-4-16-392030-6
書誌URL:
文藝春秋の公式サイト
叶わなかった家族の絆、薄道を照らす愛の正義、そして暴力の連鎖に迫る『家族』を手にとって、その奥深い物語を体感してみてください。