「Bug-Fi」個展
2025-08-20 13:11:44

大野修の個展「Bug-Fi」東京で魅せる音と視覚のコラボレーション

大野修の個展「Bug-Fi」が東京でスタート



2023年9月3日から27日まで、東京・西麻布にあるオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」にて、大野修の個展「Bug-Fi」が開催される。この展示では、等身大の人体彫刻や3メートルを超える立体作品を含む新作47点が展示・販売される。

大野修は、音楽カルチャーを取り入れたアプローチで知られるアーティストで、独自の手法「ブリコラージュ」を駆使している。捨てられた楽器やプラスチックなど日常の人工素材を用いて、内面からの衝動を具現化する作品を創造している。

衝動の源泉:三角錐と物語性の探求



本展では、「三角錐」という形状に焦点を当てる。三角錐は立体を形成する基本単位であり、大野の代表作《Chunk》シリーズを通して、無数の形が重なり合う様子が表現される。彼は、三角錐とブリコラージュの彫刻を対比させることで、作品に込められた物語を際立たせ、観客に「バグ」のような独特の感覚を与えようとしている。

展示会場では、昨年発表された《Cover》シリーズや、新たに製作された40点以上の新作が披露される。

音楽との融合:サウンドアートの新しい試み



今回の個展では、特に注目すべき点として、大野の制作日常を音源に反映させたサウンドアート作品も展開される。1990年代のオルタナティブロックシーンから影響を受けた作品世界をより深く楽しんでもらうため、音楽家・梅原徹とのコラボレーションが実現。会場では、彼の音楽作品をインスタレーションとして体験できる。

音源作品は特別パッケージに収められ、販売予定だ。

特別なイベント:オープニングレセプション&トーク



初日の9月3日には、オープニングレセプションが開催され、アーティストも在廊予定。さらに9月13日には、大野修と梅原徹によるトークイベントや自作楽器を用いた特別演奏も行われる。参加は事前申込が必要で、入場は無料。

福岡の味とのコラボレーション



会期中は、併設バーで大野の故郷・福岡県のワイナリーとのコラボメニューや、福岡産の食材を使用した特別メニューも提供される。アートとグルメが交差する、唯一無二の体験を楽しめる。

展覧会のテーマ「Bug-Fi」



展覧会タイトルの「Bug-Fi」は、「Hi-Fi」や「Lo-Fi」などの音源の忠実性を示す言葉から派生した造語。バグは不具合や欠陥を示し、ここでは物理的な素材や作業過程における不具合をテーマにしている。特に大野の作品には、様々な素材が混ざり合うことで生まれる強度や脆性が現れ、これを楽しむことで、日本の美意識である「侘び寂び」にも通じる考え方が体現されている。

大野修のプロフィール



大野修は1981年福岡出身。九州産業大学で彫刻を学び、東京藝術大学の大学院を修了。在学時から石を素材とした彫刻の研究をし、現代彫刻の在り方に疑問を投げかける作品を制作。2012年からのニューヨーク滞在中には、「破壊と修復」をテーマにしたブリコラージュスタイルに辿り着き、素材の美を追求してきた。彼の作品には、時間の経過がもたらす造形美や、常識にとらわれない視点が反映されている。

展示概要


  • - 会期: 2025年9月3日(水)〜9月27日(土)
  • - 場所: WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
  • - 入場: 無料・予約不要

この機会に、大野修のアートとサウンドの新しい体験をぜひお楽しみください。


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