『Glow Within』展
2025-07-23 11:43:13

障害者アートと音楽が融合する展覧会『Glow Within』が銀座で開催

展覧会『Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-』が銀座で開催



概要


2025年7月24日(木)から8月11日(月)まで、銀座のHERALBONY LABORATORY GINZA GALLERYにて、音楽家のCornelius(小山田圭吾)とヘラルボニーの契約作家13名による展覧会『Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-』が開催されます。このプロジェクトは、障害のある人々の“ルーティン(常同行動)”に伴う音に着目した音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」の第2弾です。

斬新な表現とのコラボレーション


本展覧会では、知的障害のある作家たちの日常音を素材に楽曲が作られ、彼らの「声」が新たな形で表現されます。これは、Corneliusの手によって再構築された音の世界であり、ただの音楽制作にとどまらず、表現者同士の対話を通じた社会への問いかけとなることでしょう。展覧会の期間中、来場者は楽曲『Glow Within』を映像とともに体験することができ、知的障害のある人々と私たちの間にある垣根を取り払う特別な機会となります。

背景にある想い


ヘラルボニーは2018年の創業以来、知的障害のある作家たちの表現を基に福祉やアートの枠を超える取り組みを進めてきました。2022年には初の音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」を立ち上げ、今回はその第2弾としてCorneliusとのコラボレーションが実現しました。楽曲制作中には、岩手県の福祉施設「るんびにい美術館」を訪れ、実際に作家たちの創作活動を間近で体感しながら、一年半にわたる共同制作を進めてきたのです。

音の背後にある価値


通常、知的障害のある方々が日常で繰り返す行動や言葉は外から見ると理解しがたいかもしれません。しかし、その一つ一つには深い意味があり、彼らにとっては欠かせないリズムを形成しています。今回のプロジェクトは、そのような日常音を聴取し、音楽として昇華することで、より多くの人々に新たな視点を持ってもらうことを目指しています。

小山田圭吾との対話


小山田氏との関係は、2021年に遡ります。彼の過去の発言に対する批判の中で、ヘラルボニー共同代表の松田崇弥が送った手紙がきっかけとなり、新たな対話の場が形成されました。この手紙を通じて、社会の偏見や壁を音楽を通じて超えていく新たな試みが始まりました。展覧会の構成は、13名の作家たちの創作風景や息づかいが感じられる展示となっており、訪れる人々が彼らの日常の音と未来への予感を体感できる空間となることを意図しています。

展覧会の詳細


  • - 会場:HERALBONY LABORATORY GINZA GALLERY(東京都中央区銀座2丁目5-16 銀富ビル1F)
  • - 会期:2025年7月24日(木)~8月11日(月)
  • - 時間:11:00~19:00(火曜定休)
  • - 入場料:無料

音楽とアートの新しい形を探る


本展覧会は、Corneliusが耳を傾けて紡いだ楽曲「Glow Within」を中心に、知的障害のある人たちのクリエイティブなエネルギーを体感できる貴重な機会です。来場者は音楽を通じて、障害者がどのように日常の中で創造を行っているのか、そして私たちがどのように彼らの表現に耳を傾けられるかを考える貴重な体験ができることでしょう。私たち一人一人がその一歩を踏み出すことで、社会全体に新たな視点が広がることを願っています。


画像1

画像2

画像3

画像4
撮影:淺田創

画像5
撮影:淺田創

画像6
撮影:淺田創

画像7
撮影:淺田創

画像8

画像9

画像10

関連リンク

サードペディア百科事典: ヘラルボニー Cornelius ROUTINE RECORDS

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。