2026年2月、舞台『またここか』が東京・座・高円寺にてリバイバル公演を迎えます。この作品は、映画『怪物』での第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の脚本賞受賞に輝く脚本家・坂元裕二が2018年に書き下ろした戯曲です。8年の時を経て、再び観客の前に立つこの作品には、期待が寄せられています。
演出を手掛けるのは、数々の海外戯曲の演出で知られる荒井遼氏。温かい感情を呼び起こす演出と、彼の独自の視点から捉えた舞台がどうなるのか、ファンにとっては注目のポイントです。キャストには、若手実力派の奥野壮さん、馬場ふみかさん、永瀬莉子さん、そしてベテランの浅利陽介さんが揃い、4人のキャストが織り成す会話劇に期待が高まります。
舞台作品の舞台設定は、東京郊外のガソリンスタンド。物語は、若い店主の近杉を中心に展開し、彼のもとに突然訪れる異母兄根森との出会いから始まります。アルバイトの宝居や、小説家の兄が連れてきた看護師の示野が絡むことで、複雑な兄弟の人間関係が描かれます。彼らの交わす言葉は、時に厳しく、時に笑いを誘いながら、観る者の心に響くことでしょう。
開幕に向け、演出の荒井氏は「このお芝居をガソリンスタンドそのものにしよう」と考え、対面型の客席配置を採用。人物たちの思いが観客に届くような演出を目指しています。出演者もそれぞれ、稽古を通じてキャラクターを深め、観客に感情を伝えるために努力してきました。奥野さんは役に向き合う中で、観客が思わずスキップしながら帰宅するほどの作品になると自信を見せています。
馬場さんも、脚本と演出の魅力に感動しつつ、日々楽しみながら稽古に励んできた様子。永瀬さんは、自ら初めてのストレートの舞台に挑むことへの緊張感と期待を表現。浅利さんは、台詞量の多さからくる複雑な気持ちを語りながら、観客に何か残る舞台を目指しています。
ストーリーの舞台が設けられるガソリンスタンドでは、父から受け継がれた店を厳しく守る近杉に対し、様々な人々との出逢いを経た彼の成長も描かれます。夏の爽やかな雰囲気の中で、ガソリンスタンドを舞台に繰り広げられる人間模様が、次第に重厚な内容へと昇華されていくことでしょう。
この舞台は、特に会話劇が中心であるため、それぞれのキャラクターの個性が色濃く反映されます。4人のキャストがどのように絡み合い、どんな感情のタクトが生まれるか、毎公演が新たな発見をもたらすことでしょう。
観客との距離が近く、役者の息遣いや感情をダイレクトに感じられる座・高円寺での公演。この作品は2026年2月5日から15日までの限られた期間での上演となるため、観劇を希望される方は早めのチケット確保をお勧めします。
全席指定で一般料金6,000円、プレミアム座席は8,800円(税込)。ファンにとってこの舞台は一見の価値あり。坂元裕二の世界をぜひ劇場で体感してみてはいかがでしょうか。