新たなクラフトビールが登場します!その名も「COEDO soil-ソイル-(Passion Fruit Sour Ale)」。これは、東京都の三宅島で育ったパッションフルーツ「とろぴか丸」を贅沢に使用したビールです。
1. プロジェクトの背景
三宅島は自然の厳しさと人々の強い想いを背負った地方です。2000年に発生した雄山噴火により、島民は避難を余儀なくされました。しかし、その後の地域再生の努力により、特産品としてパッションフルーツが育てられるようになりました。「とろぴか丸」と呼ばれるこの果実は、火山性の土壌と気候条件の中で丁寧に育てられ、今や島民の誇りを象徴する存在となっています。
このビールは、その地域のストーリーを広く伝えることを目的にしています。生産者たちの想いが込められたこのパッションフルーツは、特定の条件を満たした生産者のみが出荷できる、高品質なブランドフルーツです。2025年8月14日には、商標「三宅島パッションフルーツ とろぴか丸」として正式に登録され、ブランド価値の向上が図られています。
2. 生産者の声
三宅島パッションフルーツ生産部会の会長、前田洋一氏は、「火山災害からの復興の中で育ててきた三宅島産パッションフルーツが、COEDOビールとして商品化されたことに、島の農家として大きな喜びと誇りを感じています」と語っています。この言葉からも、彼らの真摯な思いが伝わってきます。
3. 商品コンセプト
COEDO soil-ソイル-は、太陽をたっぷり浴びたパッションフルーツとサワーエールの酸味が絶妙に融合した一杯です。このビールはトロピカルな香りとともに、爽やかな酸味を持ち、夏場のリフレッシュにぴったりです。
また、このプロジェクトでは、規格外の果実を使用することで、食品ロスの削減にも寄与しています。生産者たちの心が込められたビールは、環境に優しい“持続可能なクラフトビール”としての側面を持っています。
4. 商品詳細
- - 商品名:COEDO soil-ソイル-(Passion Fruit Sour Ale)
- - ビアスタイル:サワーエール
- - 原材料名:麦芽(外国製造)、パッションフルーツ、ホップ
- - アルコール度数:4.0%
- - 容量:333ml
5. 販売スケジュール
先行予約受付は2025年9月25日からCOEDO公式オンラインストアなどで開始され、出荷は同年10月8日から行われます。特に、地域の飲食店やビアパブでも楽しめる予定です。
6. 三者連携による共創
このビールの誕生は、株式会社協同商事(COEDO BREWERY)、三宅島パッションフルーツ生産部会、ニューホライズンコレクティブ合同会社の3社の協力によるものです。
協同商事は地域素材を活かした製品開発を行い、三宅島の生産者たちは厳選した果実を育て、ニューホライズンコレクティブは商品化のプロモーションを担当しています。これにより、地域再生や持続可能な商品づくりが実現しています。
この新たなビールはただの飲み物ではなく、三宅島の復興の象徴、地域への想いが詰まった一品です。美味しさを味わいながら、その背後にあるストーリーにも触れてみてはいかがでしょうか。