會田瑞樹の新作公開
2025-04-08 11:04:12

會田瑞樹が創り出す現代音楽の新たな世界と憧れの古典

打楽器奏者であり作曲家の會田瑞樹さんが、北原白秋の生誕140年を記念して新作を発表します。公演は5月10日および11日に神奈川県のかなっくホールで行われ、朝日新聞文化財団や野村財団からの助成を受けた特別なイベントです。これは會田さんが手掛けた83曲からなる世俗歌集《北原白秋のまざあ・ぐうす》を全曲演奏するという、4時間にわたる超大作です。

北原白秋と聞くと、誰もが思い浮かべる悠久の文学や美しい詩が蘇ります。大正10年に出版された《まざあ・ぐうす》は、彼が36歳のときに世に出したもので、日本における「まざあ・ぐうす」の先駆けと言えるものです。この本には大正の文化と、未来を担う子どもたちへの温かい眼差しが感じられます。會田さんは、この歌集全120篇に心を込めて作曲を施しました。

一見、現代音楽とは異なる趣を持つと思われがちな大正時代の作品ですが、會田さんはその時代と現代の間に共鳴する多様性があると気づき、その志を音楽で表現しようとしています。江戸から明治、そして大正を経た文化の融合の中で、さまざまな背景を持つ人々が互いに影響を与え合ったこの時代は、今も多くのメッセージを私たちに送ってくれています。

公演での注目ポイントの一つが、映像演出を手掛ける秋山大知さんによる最新技術の活用です。大正10年に活版印刷で発行された文字を大型スクリーンに映し出し、音楽と一緒に視覚的な体験を提供します。この新しい試みは、古き良き作品に現代の息吹を吹き込み、多くの人に新たな気づきを与えてくれることでしょう。

このプロジェクトは、21世紀に北原白秋の夢を蘇らせる試みとして、多くの期待が寄せられています。新たなテクノロジーと古き音楽がシームレスに融合し、令和の感性で生まれ変わった《まざあ・ぐうす》がとうとう姿を現します。

また、會田瑞樹さんはフルート独奏のための新作《囀笛》も発表しており、鳥のさえずりと夢を描いた美しい作品となっています。この楽譜は4月4日に発売され、音楽愛好家のみならず、多くの奏者に夢を託したコミュニケーションの一環として親しまれることでしょう。

公演は、さまざまなジャンルからの出演者と共に素晴らしい音楽が提供されます。一部にはソプラノの渕田嗣代ちゃんや、テノールの根岸一郎さん、バイオリンの白井麻友ちゃん、ピアノの板谷潔さんなどが参加し、皆で力を合わせて素晴らしい演奏を繰り広げます。また、打楽器のパフォーマンスも見逃せません。

このイベントが多くの人に愛され、會田瑞樹さんの新たな音楽の世界が広まることを祈っています。皆様、ぜひこの特別な体験をお楽しみください。


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