シンガポールでの新たな挑戦!味の兵四郎が現地法人を設立
福岡の食品メーカーである味の兵四郎が、シンガポールに現地法人を設立することを発表しました。これは、同社が海外戦略の一環として進めてきた取り組みであり、今後の成長が期待されています。新たに設立された『HYOSHIRO SINGAPORE PTE.LTD.』は、2025年7月1日より本格的にスタートを切ります。
シンガポールでの歴史
g味の兵四郎がシンガポール市場に進出したのは2007年のこと。当初は日系百貨店での催事販売から始まり、現地で高評価を得ました。2016年には伊勢丹スコッツ店に初の海外支店を開店し、主力商品である『あご入兵四郎だし』が大きな支持を受けています。このだしは“日本産の安全な素材”を使用しており、手軽においしく使えるという点が好評です。
また、人気のある『えろーうもおてごめんつゆ』や『手延べ 細うどん』も現地の人々から支持されており、売上は右肩上がりに成長しています。特に、木彫をモチーフとした店舗デザインが、伊勢丹スコッツ店内で目を引くポイントとなっています。これは、和の文化を伝える一環として、食に対する興味を引き起こす役割を果たしました。
現地法人設立の理由
シンガポールは東南アジアの中心的な地点に位置し、安定した政治体制と健全な経済環境が特徴です。交通網や金融インフラも整備されており、国際ビジネスには非常に適した場所です。味の兵四郎では、この地盤を活用して East Asia市場への進出をさらに推進していく狙いがあります。
新たに設立する現地法人『HYOSHIRO SINGAPORE PTE.LTD.』では、伊勢丹スコッツ店の売上拡大を目指し、独自のプロモーションや新商品の開発にも力を入れます。また、日本からの社員派遣によって、盤石な管理体制を敷き、現地での運営を強化していきます。
和食への関心の高まり
近年、シンガポールにおける和食の人気は非常に高まっています。うどんやそばといった日本の伝統的な食文化が注目されており、イートインコーナーは多くのお客様で賑わっています。この潮流に乗って、味の兵四郎もさらなるメニューの充実を図り、新たな客層を獲得していく考えです。
味の兵四郎のバックグラウンド
味の兵四郎は、家庭で簡単に使える“あご入りだしパック”を提供する食品メーカーとして知られています。この会社の前身は、現社長の曽祖父である野見山万太郎が経営していた「割烹 兵四郎」です。その際に感じたお客様の「おいしい」という笑顔が今もなお、従業員のモチベーションの源となっています。
昭和63年に設立された味の兵四郎は、確かな美味しさを追求し、食卓に笑顔を届ける商品開発に取り組んでいます。これからも、料理を作る人々と食べる人々の心と体を満たす味を提供していくことでしょう。
これからの味の兵四郎
シンガポールにおける新たな挑戦は、味の兵四郎にとっての大きなチャンスです。現地法人を通じて、さらなる成長を目指し、日本の食文化を広めていくその姿勢が注目されます。これからの展開が非常に楽しみです。