いちやまマートと東京都健康長寿医療センターの共同研究が国際版に掲載!
株式会社いちやまマートは、東京都健康長寿医療センター研究所と共同で「いちやま健幸プロジェクト」を進めています。このプロジェクトの背景や方法、生じる可能性についてまとめられたプロトコル論文が、2025年9月3日に国際医学雑誌「BMJ Open」に掲載されました。
研究の目的
高齢化が進む中、特に重要視されているのが高齢者のフレイル(加齢に伴う心身の衰え)予防です。食環境の改善はそのカギとされていますが、どのように高齢者の食の多様性を促進できるかはまだ模索されている段階です。
いちやまマートは、地域の食の拠点としてスーパーマーケットに注目し、来店客が食生活を向上させる支援を行うためのプログラムを導入しています。
研究の実施内容
本研究は、日本の山梨県と長野県に展開するいちやまマートの15店舗を対象とし、7つの店舗を介入群、8つの店舗を対照群に分けて行います。介入群では健康促進プログラムが実施され、対照群は通常通りの運営を続けます。
健康促進プログラムの主な特徴
1.
情報提供 : 顧客の意見を取り入れたメッセージを作成し、ポスターやSNSなどを通じて多様な食品を選ぶ重要性を伝えます。
2.
教育機会の提供 : 「フレイル予防」や「栄養」に関する講演や相談会を定期的に開催し、参加者の理解を深めます。さらに、身体機能測定を行い、健康状態の把握を支援します。
3.
サポート環境の整備 : 行動経済学を用いたナッジ理論を基に、店舗内の設計を工夫し、顧客が自然に良い選択をするよう促します。
対象者と評価方法
評価は、10種類の食品群の摂取頻度を基にした「食事多様性スコア」を用いて行います。調査は郵送や電子媒体で実施予定で、いちやまマートのポイントカード会員を対象としています。継続的に食生活の改善状況を評価し、研究成果を明らかにしていきます。
共同研究の中心メンバー
本研究は、東京都健康長寿医療センター研究所、いちやまマート、メディトリーナ株式会社、健康長寿支援センターの4団体が連携して行っています。いちやまマートは、プロジェクトの実施に必要な資金を提供しています。
論文情報
著者: Tatsunosuke Gomi, Keiko Motokawa, Maki Shirobe, Masanori Iwasaki, Misato Hayakawa, Ayako Edahiro, Hirohiko Hirano
タイトル: Effect of health promotion interventions in supermarkets on dietary variety among Japanese older adults: a protocol for a cluster non-randomised parallel-group comparative trial
雑誌名: BMJ Open. 2025 Sep 3;15(9):e099985.
DOI: 10.1136/bmjopen-2025-099985
いちやまマートの理念
いちやまマートは、地域の皆様が健康的な生活を送れるように、常に努力を続けています。健康的な食生活が幸せをもたらすと信じ、安心・安全な食材の提供を通じて、皆様の笑顔を創造することを目指しています。なお、いちやまマートの公式ホームページやSNSでも最新情報を発信していますので、ぜひご覧ください。