ノルウェーのシーフード輸出が記録的な成果を上げる
2024年、ノルウェー水産物審議会が発表した統計によれば、ノルウェーの水産物輸出は、なんと1754億NOK(約2兆469億円)に達し、過去最高の記録を樹立しました。この数字は、世界中で日々約3800万食分のノルウェー産シーフードが消費されているということを示しています。
特に日本市場には注目が集まっており、2024年の総輸出量は9.3万トンで、前年からはやや減少したものの、輸出額は52.5億NOK(約739億円)と過去最多を記録しました。これは、ノルウェーのシーフードが日本の食文化に深く根付いている証しとも言えるでしょう。
シーフードの輸出背景
ノルウェーのマリアンネ・ネス漁業・海洋政策大臣は、「ノルウェーの水産物の輸出が新たな記録を達成したことは、持続可能性と経済価値の両立が可能であることを示しています」とコメントしています。また、ノルウェー大使館の水産参事官ヨハン・クアルハイムは、日本がノルウェーシーフードの重要な市場であることを強調しました。特にノルウェーサーモンの輸出は、今年で日本市場において40周年を迎え、さらなる関係強化を目指す意向を示しています。
ノルウェーサーモンの人気
サーモンはノルウェーのシーフード輸出の中で重要な存在で、輸出額の約70%を占めています。2024年のサーモンの総輸出量は125万トンと前年比で1.7%増加し、総輸出額は1,228億NOK(約1兆729億円)に達しました。日本市場向けの輸出量はやや減少したものの、輸出額は29.9億NOK(約422.1億円)と微増しました。この背景には、サーモン寿司や刺身の人気が世界中で高まっている影響があります。
他の魚種の躍進
サーモントラウトやサバ、ニシンなどの魚種も注目されています。サーモントラウトは、輸出量は前年比で32%増と大きく成長を見せており、サバも日本での需要が高まっています。特にサバは、日本が最大の輸出国であり、全体の約半分が日本に送られています。
持続可能な漁業とノルウェーの魅力
ノルウェーは、150カ国以上にシーフードを輸出する世界第2位の水産物輸出国です。毎日3800万食ほどのノルウェー産シーフードが世界中で楽しまれています。この国の魚は、清涼な海水で育まれており、高品質であることが約束されています。
魚が育つ環境や養殖の方法にも気を遣い、持続可能な方法で漁獲・養殖を行っているノルウェーは、その品質の高さを世界中で認識されています。「Seafood from Norway」の認証を受けた製品は、信頼性のあるアイテムとして多くの人々に親しまれています。
今後もノルウェーのシーフードが日本市場での存在感をさらに強めていくことが期待されます。安全で旨み豊かなシーフードをお届けするこの国との関係は、今後も重要な役割を果たすでしょう。