音楽の力で築く新たな友情とインクルーシブな未来
日本の子どもたちが、音楽を通じて国を超えた交流と学びの場を体験することが決まりました。一般社団法人エル・システマジャパンが共催する
東京子どもアンサンブル、
相馬子どもコーラス、
舞鶴子どもコーラス のメンバーが、2025年8月に韓国で開催される「韓国芸術文化教育振興院」の青少年交流プログラムに参加します。
このプログラムには、日本だけでなく、タイやマレーシアを含む各国から合唱メンバーが集結し、合計で500名以上の青少年が参加します。参加者たちは、音楽に関するワークショップやリハーサルを通じて、ひとつのステージを作り上げる経験を得ることが期待されています。
プログラムの概要
このプログラムは、
韓国芸術文化教育振興院によって主催され、音楽教育の促進と異文化交流を目指して開催されるものです。動機としては、韓国の新しい音楽シーンを学び、また日本の音楽を紹介することにあります。子どもたちにとって、海外での音楽体験は多くの場合初めての試みであり、参加するほとんどの子どもたちがこの交流にドキドキしながら臨むことでしょう。
日程とスケジュール
- - 日程: 2025年8月5日〜10日(5泊6日)
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1日目:ソウル到着、オリエンテーション、歓迎会、パフォーマンス練習
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2日目:ピョンチャンに移動し、「フェスティバル・オブ・ドリームズ」に参加
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3日目:ワークショップやリハーサルを通じて各種パフォーマンスの準備
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4日目:「フェスティバル・オブ・ドリームズ」閉会式、文化体験
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5日目:ソウルでの文化体験
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6日目:帰国
このプログラムを通じて、視覚に障害のあるメンバーとないメンバーが共に学び合う姿勢は、真のインクルーシブ社会を模索する一歩にもなります。
各団体の活動
東京子どもアンサンブル
2017年に設立され、聴覚に障害のある子どもたちを主にした合唱団からスタートしました。その後、視覚障害の子どもたちも参加できる環境を築き、2022年に「東京子どもアンサンブル」に名称を変更。インクルーシブな社会を目指して活動しています。
相馬子どもコーラス
相馬市で2012年に設立されたこのコーラス団体は、東日本大震災の影響を受けた子どもたちに音楽を通じた力を育むことを目的としています。震災後の子どもたちに夢を与えるために活動してきました。
舞鶴子どもコーラス
2022年にスタートしたこの団体は、すべての子どもたちに音楽の楽しさを教え、仲間と共に成長する場を提供することを目指しています。特に、不登校や障害を抱える子どもたちにとって、支え合う環境を作り出すことを重視しています。
メディアの皆様へ
この機会を通じて、メディアの方々にはプログラムの様子を取材していただけると幸いです。出発前の国内練習の様子や現地でのパフォーマンスなど、貴重な経験を報告できる機会に恵まれることでしょう。
音楽がつなぐ国境を超えた友情と学びの場。この青少年交流プログラムは、ただのイベントではなく、子どもたちの人生における特別な体験となることでしょう。