ベトナムのファッション界に新時代が到来
ベトナムの女性アパレル市場で店舗数No.1を誇る「ELISE」。そのELISEがこの度、株式会社バニッシュ・スタンダードが提供する店舗スタッフのDXアプリケーションサービス「STAFF START」を導入しました。この取り組みは、ベトナムにおけるSTAFF STARTの初導入事例となり、同国のファッション業界に新たな風を吹き込む瞬間といえるでしょう。
ELISEの成長と市場の背景
2011年にハノイで創業したELISEは、自社での企画から製造・販売までを一貫して行うSPA(製造小売)モデルにより、現在では全土に130店舗を展開しています。2025年にはさらに店舗数が増える見込みです。ベトナムは現在、実質GDP成長率が年8%を超える好況を迎えており、消費者の視点もノンブランドからブランド志向へと移行しています。この流れの中で、ELISEはミドル〜ハイエンド層をターゲットに、質の高いショッピング体験を提供し続けています。
新たな顧客体験とスタッフの成長
今回のSTAFF START導入によって、顧客には「ファッションをより楽しめる新しいEC体験」が、スタッフには「ブランドの代表としての意識向上」が期待されます。この新たなモデルは、顧客一人ひとりに寄り添いながら、豊かな体験を創出することを目指しています。また、企業としても「常に新しい挑戦をするブランド」として、市場のリーダーシップをさらに強化する狙いです。
ELISEの担当者は、スタッフのSNSでの発信意欲を強調し、STAFF STARTを通じて、スタッフ自身が楽しみながらブランドのアンバサダーとして活躍することを期待しています。この新しい取り組みが、ベトナムのアパレル業界における離職率問題の解決にも寄与する可能性があります。
STAFF STARTがもたらす革新
STAFF STARTは、店舗スタッフが自社のECサイトやSNSで商品スタイリングやレビューを投稿できるオンライン接客機能を持っています。さらに、店舗での顧客の行動データをAI分析し、その情報をもとに顧客に寄り添った体験を提供するオムニチャネル接客を実現します。これにより、顧客は個別のニーズに応える体験を得ることができ、スタッフはより効率的に業務を行うことができます。
現在、STAFF STARTの導入ブランド数は3000を超え、アパレル、化粧品、インテリアから食品まで多様な業態に広がっています。流通経由の売上は、2023年には2091億円を達成しました。
結論と今後の展望
ELISEのSTAFF START導入は、ベトナムのアパレル業界における重要な一歩です。この先駆的な取り組みが、今後どのように市場全体を変革するか注目です。ベトナムのペースで進化を続けながら、日本の素晴らしい事例に追いつき、さらには追い越す日も近いかもしれません。今後の展開から目が離せません。