美味しくエコを実現！亀屋良長の焼きあづきと焼きカカオ

京都に本店を構える「亀屋良長」は、1803年に創業されて以来、伝統的な和菓子を幅広く展開してきました。今回特に注目したいのが、未利用資源を美味しく活用した「焼きあづき」と「焼きカカオ」。これらの焼き菓子は、ただ美味しいだけではなく、環境にも優しいというポイントが魅力です。

焼きあづき：小豆の皮を使用したお菓子

「焼きあづき」は、亀屋良長の主力商品として2010年に誕生しました。この焼き菓子の開発は、百貨店のバイヤーからの「エコをテーマにしたお菓子を作ってほしい」という依頼がきっかけでした。そこで、こしあんを作る際に出る小豆の皮に目をつけ、これを再利用することにしました。

まず、小豆の皮を乾燥焼きにし、その後ぼうろ生地に混ぜ込みました。これにより、オートミールクッキーのようなザクザクとした食感の焼き菓子が完成しました。さらに、表面には和三盆糖を振りかけて上品な甘さを引き立てています。この食物繊維が豊富な「焼きあづき」は、おやつとしてもぴったりです。

1個あたり9g中に0.9gの食物繊維が含まれており、日常的なおやつとして健康を気にする方にも嬉しいポイントです。当初は百貨店の催事にあわせて限られた期間だけの販売予定でしたが、その人気は予想を超え、現在では亀屋良長の人気商品として定番となっています。

焼きカカオ：さらに新しい味わい

「焼きあづき」の成功を受けて、亀屋良長は姉妹品の「焼きカカオ」を開発しました。こちらの焼き菓子は、やはり未利用資源を活用したもので、カカオ豆の殻を使っています。この商品は、京都のショコラトリー「dari K」とのコラボレーションによって生まれました。

カカオ豆の殻（カカオハスク）と皮付きのカカオ豆をたっぷりとぼうろ生地に混ぜ込み、殻のパリパリした食感とカカオのフルーティーな風味が楽しめる一品となっています。さらに、黒糖餡を加えることで、味わいに深みが出て軽やかな食感に仕上げられています。この新たなカカオとあんこが融合した味は、一度食べてみる価値があるでしょう。