廃食油の新たな使い道
2025-11-06 15:06:28

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの廃食油を活用した新イノベーション

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの廃食油を活用した新イノベーション



ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、環境問題への取り組みを強化する一環として、廃食油を100%利用したバイオディーゼル燃料を導入し、夏の新たな通り「グリーン・ストリート」を煌びやかに演出します。この施策は、同パークのCSRスローガン「LOVE HAS NO LIMIT」に基づいて、子どもたちの未来を明るく照らすことを目的としています。

グリーン・ストリート・イルミネーションの概要



2025年11月18日から始まる「グリーン・ストリート・イルミネーション」では、廃食油から生成されたバイオディーゼル燃料で電力が供給され、イルミネーションが点灯されます。このイベントは、翌日から始まる冬季イベント「ユニバーサル・クリスマス・ジョイ」と合わせて開催され、通年楽しむことができるようになります。今夏、パークのレストランで使用されたポテトの揚げ油などが原料になります。

バイオディーゼル燃料の特徴として、軽油と混合することなく100%使用される点が挙げられます。USJでは既に、ライド・アトラクション「ジョーズ」のボートエンジン燃料として5%混合のバイオディーゼルを使用していましたが、今回のプロジェクトは100%バイオディーゼル燃料の初の導入となります。

循環型社会推進プロジェクトとは



ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「循環型社会推進プロジェクト」を通じて、限りある資源を最大限に活用することを目指しています。このプロジェクトでは、パーク内で出た廃食油の約80%をバイオディーゼル燃料として再利用します。具体的には、28カ所のレストランで使われた廃食油が不純物を取り除かれ、新しい燃料に生まれ変わります。USJは、エンターテインメントの提供だけでなく、持続可能な社会づくりにも力を入れています。

その他の取り組み



このプロジェクトには他にも、以下のような取り組みがあります。まず、「生ごみの液肥としての活用」では、食品廃棄物を減少させるために生ゴミ処理機を導入し、液肥化した生ゴミをパーク内の植物肥料として利用したり、提携農家に提供することを目指しています。次に、廃工事シートをアップサイクルし、バッグとして再利用する試みも行っています。これによって、環境負荷を軽減しつつ、パークの美観を保つことにも貢献しています。

LOVE HAS NO LIMITの精神



USJは「LOVE HAS NO LIMIT」をCSR活動のスローガンとして掲げています。この考えのもと、地域貢献、インクルージョン、環境保護の3つの分野に焦点を当て、持続可能な未来を築くためのさまざまな取り組みが行われています。エンターテイメントの力を通じて、子どもたちの笑顔あふれる未来を創出することが、USJの使命なのです。

結論



廃食油を利用したバイオディーゼル燃料の導入は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新たな試みとして、エンターテインメントと持続可能性を両立させる重要なステップです。訪れるゲストも一緒に環境意識を高めながら、魅力的なイルミネーションを楽しむことができるこのプロジェクトに、ぜひ注目してみてください。


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