アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power®」が印南食品に導入
大手食肉加工会社である印南食品が、業務の効率化と従業員の負担軽減のために、アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power®」を導入しました。2025年3月には姫路事業所に5台が納入され、特に高齢従業員からはポジティブな反応が寄せられています。この導入は、高齢化が進む労働環境における課題への一つの解決策となるでしょう。
背景: 高齢化と人手不足
影響力のある印南食品は、家庭向け及び業務向けの食肉加工品を製造しています。姫路事業所では、荷物の積み込みや仕分け作業が日常的に行われており、これらの作業は体力を必要とし、特に高齢の従業員には大きな負担となっていました。そのため、会社は身体的負担を軽減するための方策を考える必要がありました。
最初はシフトの調整などで対応を試みていましたが、厳しい人手不足の中で改善は難しく、従業員の負担は減らせていないのが現状でした。そのため、根本からの対策を求める声が高まりました。
導入の決め手とその効果
印南食品の従業員である徳永龍太郎さんは、以前は補助具を使用していましたが、その効果は限られていました。そんな中、「マッスルスーツSoft-Power®」を試してみたことで、動きを妨げない補助効果を実感し、導入を決定しました。
実際にスーツを着用した従業員からは、「作業が楽になった」という嬉しい声が多く寄せられています。特に高齢の作業員からこのような意見が上がったことが嬉しいと徳永さんは語っています。これにより、作業の効率が改善し、身体的な負担が軽減されることが期待されています。
マッスルスーツSoft-Power®の特徴
「マッスルスーツSoft-Power®」は、人工筋肉技術を利用したサポーター型のアシストスーツであり、腰への負担を35%軽減する力を持っています。これにより、製造業や物流の現場で行われる持ち上げや持ち運び作業、さらには介護や農作業における身体的負荷を減少させることができます。
製品は一つのサイズで、身長150㎝~200㎝、ウエストフリーな設計です。価格は59,400円(税込)で、サポートの必要があるすべての場面で効果的であることが特徴です。
成果と今後の展望
導入された「マッスルスーツSoft-Power®」は、印南食品の現場で長期的に活用されることが期待されています。従業員から高い評価を得ていることが、その使用の継続を後押しします。また、イノフィスは、さらなるアシストスーツの開発を進め、より多くの現場での利用を促進する予定です。また、東京理科大学発のスタートアップであるイノフィスは、2025年には「神楽坂ショールーム」も開設予定です。このショールームでは、アシストスーツやその他物流向けソリューションの体験が可能です。
今後、アシストスーツがより多くの企業や現場で導入され、働きやすい環境作りに貢献していくことを期待しています。