2025年8月23日(土)に放送される特別番組『桂雀太のそううつラジオ』は、上方落語家の桂雀太さんの特別な思いが詰まった内容になっています。この番組は、2023年に行われた「マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2023」での優勝を記念して企画されましたが、雀太さんはその後、病状の悪化によって長期休養に入らざるを得なかった経緯があります。しかし、その復帰後に彼が発信することを決めたテーマは、誰もが抱える可能性のある「双極性障がい」についてです。
「そううつラジオ」というインパクトのあるタイトルは、雀太さん自らの要望がもとになっています。このユニークな番組名は、彼の生の声を届けるだけでなく、リスナーにとっても親しみやすいものにしたいとの思いが込められています。番組内では、自身の経験を通じて、双極性障がいの症状、心の状態、そしてその向き合い方を正直に語ります。
パーソナリティの雀太さんは、20年以上にわたりこの障がいと向き合いながら、落語というアートを通じて多くの人々を楽しませてきました。彼の言葉に感情を乗せる力は特別で、単なる症例紹介ではなく、実際の生活や心境を反映したエピソードとしてリスナーに響くことでしょう。
番組のもう一つの魅力は、雀太さんの相談に乗ってきた精神科医の名越康文さんや、ABCアナウンサーであり神戸新開地・喜楽館の支配人でもある伊藤史隆さんが参加することです。彼らは雀太さんの回復を見守ってきた立場から、より深い視点で彼の語りを補完し、視聴者との橋渡しをする役割を果たします。
また、雀太さんの師匠である桂雀三郎さんや、彼の一番弟子である桂源太さんも登場し、雀太さんとの関係や、日々の交流について語ります。彼らがどのように雀太さんに寄り添い、支えてきたのかを聞くことで、より一層彼の人間性や苦悩、そして成功が浮き彫りになるでしょう。
この番組は、単なる難しい話に留まらず、雀太さんの持ち味であるユーモアや軽快さも感じられる内容に仕上げています。リスナーは、笑いを交えながら真剣なテーマに触れることで、新たな視点や理解を得られるはずです。
心の病を抱える人々やその周囲の方々にとって、この番組が少しでも力になればと願いながら、番組を通じた相互理解が進むことを期待しています。ぜひ、8月23日の放送をお聴き逃しなく!