音楽文化を拓く！JASRAC寄付講座が福島大学と早稲田大学で開講

JASRAC寄付講座が福島大学と早稲田大学で開講

日本音楽著作権協会、通称JASRACは、音楽文化の発展を目指した新たな取り組みとして、2023年10月7日に福島大学と早稲田大学で寄付講座を開講しました。この講座の目的は、著作権をはじめとする知的財産制度を理解し、音楽文化におけるその重要性を学ぶことにあります。

福島大学の「知的財産の基礎知識」

福島大学では、日常生活に身近な知的財産制度について学ぶ「知的財産の基礎知識」というテーマのもと、シラバスが作成されています。この講座では、特に著作権に注目し、外部のクリエイターを招いて現場の実務課題や解決方法について具体的に解説していきます。参加者は、理論だけでなく実際の事例を通じて、制度の必要性や概要を深く理解することが期待されています。

早稲田大学の「著作権法特殊講義」

一方、早稲田大学では「著作権法特殊講義～著作権法をめぐる理論と実務の最前線～」というテーマで講座が行われます。この講座では、著作権法の応用的かつ実務的な観点が広く取り上げられ、外部講師による理論と実務の視点を融合させた内容となっています。受講生は研究者からの理論的理解を得るだけでなく、現場での実践的な課題についても深く議論することができるのです。

JASRACの今後の展望

JASRACでは、これらの講座を通じて、著作権に対する理解を一層深め、音楽文化の発展に寄与することを目指しています。寄付講座JASRACキャンパスは、著作権に関する法律や制度について学ぶ機会を提供し、文化芸術の成長に貢献することを目指した音楽文化事業です。今後もさまざまな大学と連携し、新たな人材の育成や価値の創造に努めていきます。

JASRACの役割とは？

JASRACは1939年に設立された日本初の著作権管理団体として、音楽の著作権管理に特化しています。作詞家、作曲家、音楽出版社などの権利者から音楽の著作権を管理し、その権利について音楽を利用する方々に利用許諾を行っています。そして、利用料金として支払われた著作物使用料を著作権者に分配することがその大きな役割です。音楽文化の発展に向け、85年以上の歴史を持つJASRACは、これからも著作権の普及や調査研究、文化振興に努めていくことでしょう。