ジャズの魅力再発見
2025-08-20 14:00:51

ジャズ文化の魅力を再発見!「Tokyo Jazz Joints」日本語版のご紹介

ジャズ文化の魅力を再発見!「Tokyo Jazz Joints」日本語版のご紹介



2023年にドイツで好評を得た写真集『Tokyo Jazz Joints 消えゆく文化遺産 ジャズ喫茶を巡る』の日本語版が、2025年8月下旬に出版されます。この注目すべき作品は、北アイルランド出身の写真家フィリップ・アーニールによって日本のジャズ喫茶を特集したもので、静かな空間で高音質のジャズを楽しむ文化が描かれています。

フィリップ・アーニールは、約20年も日本での生活を経験し、日本語も堪能な人物。彼はアメリカ出身の放送作家、ジェームス・キャッチポールと共に「Tokyo Jazz Joints」というプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、時代と共に消えていくジャズ喫茶やバーを記録することを目的としています。

プロジェクトは2015年から始まり、東京の「直立猿人」を皮切りに、全国のジャズ空間を訪れる旅へと広がりました。東京から全国へとその範囲を拡大したこのプロジェクトには、ジャズ喫茶が持つ特別な雰囲気や文化性が色濃く反映されています。

日本語版の特徴と内容



今回の日本語版では、元の書籍から仕様が変わり、B5判型の横長というコンパクトなサイズに仕上げられています。ハードカバーだった原書とは異なり、親しみやすい愛らしいデザインに仕上がっており、写真集としても手に取りやすいものになっています。

収録される写真は、日本各地のジャズ喫茶の選りすぐりの店舗をオールカラーで掲載しており、東京の「いーぐる」や「DUG」、岩手の「BASIE」、京都の「jazz spot YAMATOYA」といった名店から、すでに閉店してしまった店舗の記録も収められています。一軒一軒の空気や質感が捉えられ、見る者をその場の雰囲気に引き込む魅力ある作品です。

また、巻末にはフィリップ・アーニールが書き下ろしたテキストが追加されており、出版から2年後の彼の心境や、2025年に来日する際の旅の様子、さらなるプロジェクトに関する思いが語られています。

ジャズ喫茶文化へのオマージュ



アーニールが捉えた風景は、私たち日本人が見過ごしてきた文化の独自性と豊かさを再発見させてくれます。ジャズ喫茶という特有の文化は、ただの飲食店ではない、音楽と向き合うための特別な場所。彼の写真を通じて、失われゆくこの文化の価値を再認識するきっかけとなるでしょう。

本書は単なるガイドブックではなく、日本のジャズ喫茶とバー文化への貴重なオマージュであり、訪れたくなるような魅力が詰まった一冊です。ジャズ好きはもちろん、文化を愛するすべての人にとって興味深い作品になること間違いなしです。

次第に少なくなっていくジャズ喫茶の風景を収めた『Tokyo Jazz Joints』を手に取って、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。アーニールのレンズを通した、あなただけのジャズ旅が始まります。


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