地域の未来を育む八天堂ぶどう園の5期目の収穫開始
広島県竹原市に位置する「八天堂ぶどう園」では、本日2025年8月18日から5期目の収穫が始まりました。この取り組みは、株式会社八天堂ファームと社会福祉法人宗越福祉会の協力によって実現しています。平成23年から続くこのプロジェクトは、地域社会の生活困窮者の就労支援を目的として生まれました。現在、八天堂ぶどう園では3名が栽培や収穫に携わり、彼らの未来を支える大切な役割を果たしています。
今年の収穫状況
今年の収穫は、例年にも増して期待が持てます。まだ5期目とは言え、八天堂ファーム設立後では4期目となるこの取り組みでは、「クインニーナ」や「藤稔」といった6種類をはじめ、さらに「ピオーネ」や「シャインマスカット」、「瀬戸ジャイアンツ」といった人気品種の収穫が予定されています。実の生育状況が順調であり、今年の見込みはなんと16,600房。これまでの実績を超える数となりそうです。
オンラインショップでの販売
収穫したぶどうの中から、特に質の高い「シャインマスカット」と「ピオーネ」は、八天堂ファームの公式オンラインショップで予約販売を開始しています。また、今後は地元のスーパーや道の駅でもその味わいを楽しめる機会が増えていきます。さらに、企業向けのぶどう原木オーナー制度も新たに導入され、企業の福利厚生や販促用に利用することが可能です。
新たな商品展開
今期は規格外ぶどうも活用し、「くりーむパン」や「果実なきモチ」といった新たな商品を販売予定です。品質の高いぶどうはそのまま楽しむだけでなく、加工品としても地域に貢献することを目指しています。
八天堂ファームのビジョン
八天堂ファームでは、農業と商業が協力し合い、地域経済を持続可能な形で支えるシステムの構築を目指しています。彼らは、障がいを持つ方々の雇用機会を増やし、更なる給与の向上を図ることで、地域全体の発展に寄与する取り組みを進めています。特に、竹原市は明治初期からぶどう栽培を行ってきた歴史ある地。その伝統を受け継ぎ、新たな価値を付加する活動は、地域の魅力を広める重要な一歩です。
今年のぶどう収穫がもたらす新たなチャレンジや成果が、地域の未来にどのようにつながるのか、私たちも注視していきたいところですね。今後の八天堂ぶどう園の動きに期待が高まります。