ロイヤル・オペラ『トスカ』が映画館で鑑賞可能に!
12月19日(金)から、ロイヤル・オペラ『トスカ』が全国の映画館で上映されます。主演は、今話題のソプラノ歌手アンナ・ネトレプコ。彼女の登場で、凄惨な物語に新たな息吹が吹き込まれることでしょう。
新シーズンの始まり
2025年12月から2026年7月にかけて、全9演目を上映する「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ2025/26」。これは、劇場での生演奏とは異なり、大画面と迫力のある音響で観客を魅了する特別な体験です。どの演目も、斬新な演出が施され、まるで劇場にいるかのような臨場感を感じられます。
『トスカ』の魅力
プッチーニの名作『トスカ』は、華やかなメロディと陰惨な物語が絡み合う作品です。石川了氏によると、このオペラの特異性は、その甘美な音楽の裏で展開される人間の嫉妬や裏切り、暴力の悲劇にあります。彼は「この緊張感こそが『トスカ』の特有な魅力である。」と語っています。
この作品では、主役のトスカを演じるソプラノ歌手の“演技力”がカギとなります。歴代の名女優がその真髄を引き継いできたことからもわかるように、『トスカ』はオペラでありながら俳優の力が求められる特殊な演目なのです。今回の制作では、現代の視点を取り入れた新たな“トスカ像”が提示され、視覚的にもドラマティックな演出が施されています。
アンナ・ネトレプコの復帰
大きな話題となるのは、アンナ・ネトレプコの重要な役割です。彼女はこの役を6年ぶりに演じ、舞台に戻るにあたって政治的なバッシングにも直面してきましたが、今作でのパフォーマンスは観客や批評家から絶賛を浴びています。彼女の存在こそが『トスカ』に新たな緊張感を与え、作品の普遍性を際立たせています。
『トスカ』は、その美しさと残酷さがせめぎ合う体験と、現代的な視点の両方が魅力的な作品です。ぜひ、映画館でこの特別な体験を味わってみてください。
上映情報とキャスト
上映時間は約3時間13分、キャストには、フローリア・トスカを演じるアンナ・ネトレプコ、マリオ・カヴァラドッシ役のフレディ・デ・トマーゾなど、豪華な布陣が揃っています。ぜひ、あなたの行きつけの映画館で、この特別な公演を楽しみましょう。
上映は、全国各地の映画館で行われる予定です。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。