R・シュトラウス《サロメ》が新演出で登場！衝撃のストーリーに迫る

R・シュトラウスの《サロメ》新演出が6月27日より限定公開

R・シュトラウスのオペラ《サロメ》が、サプライズ新演出で日本に上陸します。世界最高峰のメトロポリタン・オペラからのライブビューイングとして、6月27日（金）から1週間、全国の劇場で楽しむことができます。特に東劇では7月10日（木）までの2週間上映されるため、オペラファンはこのチャンスを見逃す手はありません。

このオペラは、オスカー・ワイルドの戯曲を基にしており、衝撃的なストーリーが特徴です。聖者に恋をした女性の究極の行動には、観客の心をつかむ力があります。新演出を手がけたのは、ローレンス・オリヴィエ賞受賞の演出家クラウス・グート。彼は物語の光と闇を見事に描き出しており、20年ぶりとなる新しい解釈での上演は必見の価値があります。

豪華キャストと見逃せない演奏

本作では、サロメ役をスター・ソプラノのエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーが演じます。彼女はその圧倒的な存在感と力強い歌声で観客を魅了することでしょう。また、サロメから恋心を抱かれながらも拒絶する預言者ヨカナーンを演じるのは、METファンに愛されているスター・バリトン、ペーター・マッテイです。さらに、王妃ヘロディアス役にはグラミー賞を受賞したミシェル・デ・ヤングが9年ぶりにMETライブビューイングに登場し、豪華なキャストが集結します。

演奏を指揮するのは、MET音楽監督のヤニック・ネゼ＝セガン。彼の鋭い指揮によって、音楽の世界観も一層引き立てられます。

ストーリーの概要

物語は紀元36年ごろのシリア（新演出ではヴィクトリア朝時代）を舞台に展開します。キリストの到来を予言しているヨカナーンが、王ヘロデの姉妹であるヘロディアスとの結婚を非難したために投獄されています。ヘロディアスの連れ子であるサロメは、獄中のヨカナーンの声に惹かれ、何とか彼に面会しようとします。しかし、彼は彼女の求愛を一切拒絶します。サロメは、ヨカナーンへの欲望に駆られ、ヘロデの求めに応じて踊り、褒美としてその首を所望します。この衝撃的な展開は観客を驚かせることでしょう。