多様性を生かした新卒採用手法『推し活採用』が革新をもたらす
株式会社マーキュリーが導入した新しい選考手法『推し活採用』が、学生たちの就職活動に新たな風を吹き込んでいます。この手法では、従来の採用試験で重要視されていた応募書類や自己PRに代わり、応募者が自身の「推し」について熱く語ることが求められます。このユニークなアプローチにより、内定承諾率が約4倍に向上し、多くの学生が自分らしさを表現できる場が提供されています。
『推し活採用』の背景と目的
多くの学生が就職活動を進める中で、「自分の個性をうまく伝えられない」と悩む声は少なくありません。株式会社マーキュリーは、こうした課題を解決するために、学生たちの間で流行している「推し活」に着目しました。この新手法は、学生が自分の好きなものや人について話すことで、より自然体で自己表現できる場を提供することを目的としています。
初年度の実施結果として、応募者数が昨年同期比で62.5%も増加したことが報告されています。376名だった前年度から、611名にまで増えたこの数字は、学生たちがこの新しい選考方法に興味を持った証と言えるでしょう。実際に、参加者からは「自分らしさを出せた」との声もあり、マーキュリーを知るきっかけとなったというエピソードも多く寄せられています。
効果的な選考過程
2025年9月から12月までの『推し活採用』では、説明会参加後の選考予約率が通常選考の75.7%に対し、92.5%という高い数字を叩き出しました。また、推し活面接を受けた学生たちの内定承諾率も大きく向上し、通常の15.8%から驚異の61.5%へと上昇。参加者たちは、この新しい試みが選考過程での納得感をもたらす要因になっていると感じています。
学生と採用担当者の声
今回の『推し活採用』について、学生からは「リラックスして自分の強みをアピールできた」という声があり、面接自体を楽しむことができたとの意見も見受けられます。一方で、採用担当者は「学生の人柄が見えやすい」といったメリットを感じており、選考時における人物理解が深まっていると評価しています。
一方で、一部の採用担当者からは「採用のハードルが低く見えるのではないか」との懸念があり、今後は選考基準や実施背景についての説明をより丁寧に行う必要性を感じています。
今後の展望
マーキュリーはこの『推し活採用』を2027年卒採用でも継続実施することを予定しています。その目的は、学生たちの多様性を生かし、一人ひとりの可能性を引き出すこと。これからも、社会と人をつなぎ「すべての人」の可能性を広げていくことを目指していくことでしょう。
まとめ
これまでの選考方法とは一線を画す『推し活採用』。学生たちが自身の好きなものを通じて自己表現をするこの手法は、今後の採用活動にも大きな影響を与えることが期待されています。まずは社会における多様性を受け入れ、学生たちが自らの個性を強く持つことの重要性を再認識させてくれる新たな動きの一つと言えるでしょう。