九州の食文化が新たに生まれ変わる!
株式会社evisuが、地域の宝とも言える「九州堂(谷中銀座店)」の事業を譲受し、九州の食文化を次の世代に引き継ぐ取り組みを始めることが発表されました。この新たな挑戦は、九州の恵みを東京から発信するという理念を核にしていますが、同時に地域の課題にも真摯に向き合っています。
九州は、食材の宝庫であり、そこに生まれる多くの食品にはそれぞれのストーリーがあります。しかし、少子高齢化、原材料高騰、人材不足といった課題が進行する中、良質な地域ブランド商品が市場に届けられにくくなっているのが現状です。
evisuの取り組み
evisuは、25年以上にわたる飲食業界での経験を活かし、現場の声を大切にしながらブランド再生に挑むユニークな支援モデルを開発しました。今回の九州堂譲受は、その実績を元にした地域ブランド再構築の第一歩です。これにより九州の食文化を未来へ繋いでいく計画です。
ブランドの再設計と新しい展開
新ブランドは「九州の軸をぶらさずに」という理念を基に、ブランド全体の再設計を行います。2026年春の新ブランドのローンチに向けて、デザインや商品開発、店舗体験まで、様々な観点から統合的に進めていく方向です。新ブランドは、伝統と手仕事、素材力を現代のデザインに融合させたもので、これまでの九州堂の守り続けてきた文化を新たな形で再発見します。
九州生産者との絆を深める
この商業計画の中心には、九州各地の蔵元や農園、漁師、職人とのパートナーシップの強化が位置づけられています。地域の“本物の価値”を持続的に発信するために、共同ブランド開発やOEM製造を推進し、谷中銀座を九州ブランドの発信基地とする戦略です。
多様な展開を目指す
さらに、D2C(Direct to Consumer)を中心に、オンラインとオフラインを融合した新しいブランド体験を提供。九州の魅力を国内外に広めるための体験型店舗を策定し、訪日観光客はもちろん、アジア圏向けにもOEM輸出を行います。これにより、九州の食文化を世界へと届ける新しい流通モデルを実現させる狙いです。
代表者メッセージ
株式会社evisuの代表、岡本優氏は、25年間の経験から、いかに食の現場が人々の生活と密接に結びついているかを強調し、九州堂の理念を引き継ぐことが自身の責任であると語っています。また、共同代表の冨田大揮氏も、地元熊本の出身であることから、地域の誇りを次の世代に届けたいという熱い想いを語っています。
このように、九州の食文化を再構築する動きには、ただの事業譲受に留まらない深い意義があります。今後、九州堂がどのように新しいブランドとして生まれ変わり、地域の魅力を発信し続けるのか、その動きに注目が集まります。