Ami Parisが描くポートレートの世界
今季のAmi Parisの新しいポートレート・シリーズ「PORTRAITS D’AMI」は、街と人々との深い結びつきを描いた作品です。これらのポートレートは、ただの肖像写真ではなく、パリの独自の精神の表れであり、ひとりひとりが持つ人生の物語を映し出しています。フランスのデザイナー、アレクサンドル・マテュッシのビジョンのもと、2人の才能ある写真家、アンジェロ・ペネッタとヘディ・スタントンが共同制作したこのプロジェクトでは、日常の中に存在するエレガンスを見出し、さまざまなバックグラウンドを持つ人々のリアルな瞬間が切り取られています。
多様性と共鳴
このキャンペーンは、ロケーションとしてスライドしたアパルトマンから活気溢れるパリの街角へと広がり、登場する人物たちは全てストリートキャスティングを通じて選ばれた本物の人々です。それぞれの個性が、その環境の中で鮮やかに浮かび上がり、彼らの日常がまるでドキュメンタリーとして捉えられています。このアプローチにより、ポートレートは単なる画像ではなく、感情や背景、そしてそこに潜む美しさをも表現しています。
コレクションのテーマとスタイル
2025年秋冬コレクションのメインテーマは、日常の中に隠れたエレガンスを賛美すること。Ami Parisは、カジュアルで洗練されたスタイルを提案し、男女を問わず着られるタイムレスなワードローブを作り上げています。ゆったりとしたシルエットやオーバーサイズのアイテムは、コンフォート重視のライフスタイルを表現し、切りっぱなしのディテールが遊び心とクラフツマンシップをプラスしています。
特に目を引くアイテムとして、存在感がありつつエフォートレスなシックを体現するオーバーサイズコートや高品質なポプリンシャツがあります。"楽なスタイル"と"洗練された要素"の両方を兼ね備え、装いと共に自然な感情が溶け合うような、それぞれの個性を引き立てるデザインが魅力です。
カラーパレットと素材の豊かさ
コレクションのカラーパレットは、柔らかなパステルカラーや温もりのあるニュートラルトーン、深みのあるチャコールグレーを基調とし、シアリングやサテン、フランネル、ポプリンなど様々な素材を組み合わせることで、全体に奥行きと洗練が加えられています。
参加する多彩なモデルたち
ここに登場するのは、フランスを含む世界各地から来た多くのモデルたち。たとえば、39歳のアマンディーヌ・ショケはフランスとスイスのルーツを持ち、自由を求めて旅するモデルです。また、28歳のラマタ・バディアガはマルセイユ出身で、写真とドローイングに熱中しています。彼らのポートレートは、ただ美しいだけではなく、彼ら一人ひとりの個性的な人生の一片をも語ります。
Ami Parisの哲学
Ami Parisは、2011年にパリで誕生し、設立以来、パリの街からインスピレーションを受け続けています。「Ami」という言葉はフランス語で友達を意味し、創設者のアレクサンドル・マテュッシのイニシャルにも由来します。Real & Elegantをキーワードに、Ami Parisは親しみやすいながらもラグジュアリーなスタイルを具現化しています。
このポートレート・シリーズは、私たちが普段過ごしている日常を彩る方法を再確認させてくれます。そしてこの作品を通じて、各個人が持つ独自の物語がどれほど美しいものであるかを思い起こさせてくれることでしょう。これからの季節にぜひ注目してみてください。