2026年3月10日から13日まで開催される「FOODEX JAPAN 2026」で、イベリコハムの魅力や信頼性を向上させる取り組みが行われます。イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)が主導し、展示会を通じてイベリコハムの生産モデルについて日本市場に向けての情報発信が行われます。
今回の展示会は、2024年からスタートした「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」という欧州プロモーションキャンペーンの一環であり、各種メディアや食品業界の専門家にイベリコハムの生産システムや衛生、トレーサビリティについて公正で正確な情報を発信することを目的としています。
現在、日本とスペインの養豚産業をめぐる貿易関係は重要な局面にあります。日本がスペイン産豚肉の輸入停止を行った背景には、アフリカ豚熱(ASF)に関する措置があります。イベリコハム業界は今回の展示会を活用して、欧州の厳格な食品安全基準に基づいた生産モデルを透明性をもって説明し、対話の場を提供する姿勢を示しています。
FOODEX JAPANでは、業界代表が日本の報道関係者や食品産業のリーダーと会合を行う予定で、イベリコハムの品質管理、衛生管理、トレーサビリティについて包括的な紹介が行われます。展示会初日にはメディア向けの試食形式の情報セッションも開催され、参加者は直接イベリコハムの魅力を体感し、地中海のガストロノミー文化との関係について深い理解を得ることができる機会となっています。また、日本駐在のスペイン大使が出席し、地域主義についての制度的対話が行われることも予定されています。
展示会の2日目以降は日本の制度関係者や食品産業の関係者との連携が強化される予定です。政府関係者、輸入業者、流通事業者などが一堂に会し、規制協力や衛生、品質管理制度について意見交換が行われます。在日スペイン大使館の経済商務部長も参加し、日本市場との対話における支援を行います。
イベリコハム業界の代表団は、厳格な品質規範に基づく生産モデルの詳細を説明するほか、持続可能な生産方法や動物福祉、何世代にもわたる畜産業の伝統についても紹介します。今回の参加は、国際的なガストロノミー市場におけるイベリコハムの認知を高め、ポジショニングを強化するための戦略的な一環となります。
最近の統計によると、アジア市場は特に重要であり、日本の熟成ハムおよび肩肉の輸入額は2025年には約2186万ユーロに達する見込みです。日本文化が持つ伝統や職人のこだわりもイベリコハムが受け入れられる要因となっており、長期的な成長も期待されています。
FOODEXへの参加は、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)が1992年に設立されて以来、日々成長を続ける日本市場において、地域主義の原則をもとに食品産業との関係を深める大きなチャンスです。今後もイベリコハムの文化や生産モデルがどのように日本社会で受け入れられていくのか注目です。