資生堂ジャパンと横浜市が連携、介護予防事業への取り組みを強化
資生堂ジャパンと横浜市が手を組む介護予防の新たな取組み
2025年3月26日、資生堂ジャパン株式会社は横浜市との間で「介護予防事業に関する連携協定」を締結しました。この協定の目的は、両者が密に連携し、介護予防への取り組みを強化し、市民の健康的な生活を実現することにあります。高齢化が進む現代社会において、特に重要な意味を持つこの取り組みについてご紹介します。
企業の社会的責任としての美の力
資生堂は、「美の力でよりよい世界を」という企業使命のもと、多様性やジェンダー平等の推進に積極的に取り組んでいます。特に、高齢者におけるメイクの役割が注目されており、化粧をすることによって表情が豊かになり、認知症の周辺症状が和らぐ効果や、日常生活動作(ADL)の向上にもつながることが研究によって示されています。資生堂は、「いきいき美容教室」や「ADL向上のための整容講座」といったプログラムを通じて、QOL(生活の質)の向上を目指しています。
高齢者を支える横浜市の取り組み
横浜市は高齢化率が約25%に達する超高齢社会へと突入しています。この状況を踏まえ、同市は活力のある高齢社会を築くため、積極的な健康寿命の延伸に向けた施策を展開しています。高齢者の人生経験を尊重し、その尊厳を保つ取り組みは、地域社会の未来を形作る重要な要素です。
予防・啓発の活動に向けた連携
資生堂と横浜市の連携により、両者は介護予防やフレイル(虚弱)予防に関する啓発活動を実施します。具体的には、化粧療法に基づく「いきいき美容教室」を開催し、参加者にはメイクを通じて心身の機能を維持・向上させる知識やスキルを提供します。化粧療法は非薬物療法として、心身の健康を進める重要な手段と認識されています。
資生堂の地方自治体との協力
資生堂はこれまでにも全国の自治体との協力によって、様々な社会課題に取り組んできました。山形市との健康促進協定や、札幌市とのウェルネスパートナー協定など、地域の特性に応じた支援を展開してきた実績があります。今後も「美の力」を通じ、すべての人々が自分らしく生きられる社会の実現に向けて貢献していく方針です。
結論
資生堂ジャパンと横浜市の連携は、地域社会における高齢者の健康促進に向けた新たな一歩です。この取り組みによって、今後ますます多くの高齢者が自分自身の美しさを活かし、健康的に生活できる環境が整うことが期待されます。高齢者のQOLを向上させるこれらの活動は、より豊かで活力ある社会の実現に寄与していくことでしょう。資生堂の美の力が、地域と共に歩む未来を楽しみにしたいですね。