GARLOCHÍの想い出とマヌエル・リニャンの舞台
静岡県静岡市に位置するGARLOCHÍは、58年にわたって日本におけるフラメンコ文化を牽引してきた場です。1967年、エル・フラメンコとして開店し、伝説のタブラオとしてその名を知られるようになりました。様々なフラメンコアーティストたちが集まり、情熱的な夜を演出してくれた場所。残念ながら、2025年12月末にはその幕を閉じることとなりますが、最後を飾るのはフラメンコ界の巨星、マヌエル・リニャンです。
マヌエル・リニャン:フラメンコの新たな時代を切り開く
1980年に生まれたマヌエルは、フラメンコをルーツに持ち、その高い技術と独自の感性で世界的な舞踊家として認識されています。彼は、男性の振り付けを超え、自らのアイデンティティを追求し続け、度重なる受賞歴がその実力を証明しています。特に、3度受賞した「マックス賞」は、彼の作品に対する高い評価の象徴と言えるでしょう。
中でも代表作『VIVA*』は、男性舞踊手が女装して踊るという革新的な試みを打ち出し、フラメンコの新時代を築く一助となっています。2025年の公演では、彼の真髄が存分に表現されることでしょう。
最後の公演の魅力
マヌエル・リニャンの今回のリサイタルは、幼少期の思い出とともに、彼自身の内面を再確認する場でもあります。ダンスは常に彼の心の中で生き続けており、その体の動きに彼の感情が溢れ出します。男性性と女性性が交錯する日替わりのプログラムは、彼の豊かな表現力を一層引き立て、観客を魅了せずにはいられません。
この最後の公演は、単なる舞台ではなく、伝統と革新が共鳴する貴重な体験を提供することでしょう。フラメンコファンにはたまらないイベントであることは間違いありません。一緒にこの歴史的な瞬間を目撃しましょう。
公演概要
日程: 2025年12月9日(火)〜12月18日(木)
場所: GARLOCHÍ(ガルロチ), 東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館 6F
料金: プレミアムシート ;22,000、SS席 ;18,000、S席 ;15,000、A席 ;11,000、子供・学生 ;7,000
出演者: 踊り Manuel Liñán(マヌエル・リニャン)、唄 Juan de la Maria(フアン・デ・ラ・マリア)など多彩なアーティストが揃います。
ぜひ、最後の公演をお見逃しなく。心に残る感動のひとときを共に過ごしましょう。