新しい形の地域共創「蕎麦畑オーナーシッププラン」
合同会社Tsunagiが提案する「蕎麦畑オーナーシッププラン」が、北海道幌加内町で始まりました。このプランは、都市住民が蕎麦を育てることで地域との関係を深める、まさに新しい試みです。第一弾となる種まきイベントが2025年6月に行われ、東京から参加した約10名が、自分自身の蕎麦畑を体験しました。今回、北海道の蕎麦の名産地である幌加内町で展開するこのプログラムは、地域に根ざした製粉販売会社「そばの坂本」の協力を得て行われました。
自分だけの蕎麦畑の体験
「蕎麦畑オーナーシッププラン」は、参加者が自身の蕎麦畑を持ち、農作業を通じて地域の文化や人々と触れ合うことができる体験型のプログラムです。このイベントでは、参加者が実際に種をまき、蕎麦の成長過程を楽しむことができます。体験後には、参加者から「自分もこの土地の一部になれた」との感想が寄せられ、自然や食、人との繋がりを大切にする意味を実感した様子がうかがえました。
蕎麦でつなぐ都市と地域
このプロジェクトの特筆すべき点は、蕎麦を通じて都市住民と地域の一次産業との関係を築くことにあります。蕎麦の成長を見守る過程で、参加者は地域の文化や人々との繋がりを体感し、農業の魅力を肌で感じることができます。主催者のTsunagiは、都市住民が農業に関わることで、「関係人口」の創出を目指しています。
Tsunagiのビジョン「Soba transformation (Sx)」
「蕎麦畑オーナーシッププラン」は、Tsunagiが目指す「Soba transformation (Sx)」の一環です。この取り組みは、蕎麦の伝統に新たな見方を与え、創造性や革新性を持った新たな価値を生み出すことに焦点を当てています。具体的には1)アップサイクル蕎麦クラフトビールの製造販売、2)蕎麦とHIPHOPや和太鼓のコラボレーションによる映像作品、3)子ども向け蕎麦食育イベント、4)地域と協力した共創プログラムの実施など、多岐にわたる活動が進められています。
全国規模の展開を目指す
2025年には幌加内での収穫イベントが計画されており、参加者は自身の蕎麦を刈り取り、そば打ち体験を楽しむことができます。更に、2025年夏からは長野県安曇野市でも同様のプランをスタートし、全国各地で蕎麦を通じた関係構築を進めていく予定です。
Tsunagiは、農業と観光、地域づくりを横断する新しいモデルを模索し、コミュニティのニーズに応じた柔軟な取り組みを行なっています。「自分たちの地域でも実施したい」「話を聞いてみたい」といった自治体や地域団体からの問い合わせを受け付けており、今後の展開に期待が寄せられています。
まとめ
「蕎麦畑オーナーシッププラン」は、地域に愛着を持つ新しい参加の形として、都市住民に多くの可能性を提供しています。蕎麦を媒介に、人と地域がつながる、そんな未来を目指してTsunagiの活動は続きます。これからの展開に乞うご期待です。