ロレアルが届ける新しい日焼け止め技術
最近、日焼け止めの重要性がますます高まっています。特に紫外線(UV)や高エネルギー可視光線(HEV)が肌に及ぼす影響が広く知られるようになるにつれ、これらのアイテムは日常生活に欠かせない存在になっています。そこで今回は、世界最大の化粧品会社ロレアルグループが開発した、新しい日焼け止め技術「ポリイオンコンプレックスゲルパーティクル(PGP)」についてご紹介します。
ポリイオンコンプレックスゲル(PGP)の新しい形態
ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパン(R&Iジャパン)では、アジア特有の高温多湿な気候に対応するために、さらなる主演を持った日焼け止めの処方を開発しました。汗や皮脂に強く、べたつきの少ない使用感を追求する中で、PGPという新技術の応用が決まりました。
本技術は、ポリマーの多くのプラス電荷を利用して、マイナス電荷の架橋剤で結びつけるというもの。この2種類の成分が結びつくことで、日焼け止めとしての基本的な製品形態が形成されます。ここにUVフィルターや油剤、粉体などを加えることで、油中水型のエマルションという新しい日焼け止めが完成します。
さらなる強化を目指した処方の研究
実際の研究では、PGPを使った場合、同じ量のUVフィルターを用いた既存の日焼け止め処方と比較して、より優れたUV吸収能力を示すことが明らかになりました。これは、粉体がPGPの特異な三次元構造の中で均一に分散されることによるものと考えられています。このように、日焼け止めの効果を高めるための基盤がしっかりと構築されているのです。
テカリ防止にも優れた効果
さらに、この新しい処方が形成する皮膜は微細な凹凸を自発的に作り出すことが特徴で、光を散乱させることにより、優れたテカリ防止効果を発揮します。特に、汗や皮脂に触れると、この皮膜がより効果を発揮し、持続的なテカリ防止が期待できるというのも大きなメリットです。
自己修復機能も搭載
驚くべきことに、PGPを用いたこの処方は、自己修復能力を備えていると考えられています。これにより、こすれや摩擦によって生じる破断にも耐性があります。つまり、日中の移動やアクティブな生活にもフィットする、頑強な日焼け止め製品が誕生するわけです。
2025年に新たな商品が登場
この革新的な日焼け止め処方は、人気ブランド「LANCÔME」から2025年4月に登場予定の「UV EXPERT XTREEM SHIELD」に活用されています。業界に新しい風を吹かせること間違いなしです。
まとめ
ロレアルの新技術ポリイオンコンプレックスゲルは、日焼け止め市場における次のステップを示しており、消費者のニーズに応えつつ効果的な紫外線対策を追求しています。これからの季節、ますます重要になる日焼け止め選びに、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。美肌を保ちつつ、快適に過ごすための新しい選択肢が、私たちを待っています。