クラダシが開発した「米粉のまどれーぬ」とは?
クラダシが、茨城大学と北海道の株式会社HYKとの産学連携により、新たなスイーツ「米粉のまどれーぬ」を開発しました。この商品は、干し芋の製造過程で生じる干し芋残渣をアップサイクルしたもので、2025年10月20日からソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」での販売が決定しています。
フードロス削減を目指して
クラダシはフードロスを削減することを重要な使命としており、賞味期限が迫った食品や流通困難な商品を買い取り、Kuradashiで販売しています。また、その収益の一部は地域の社会貢献活動の支援に充てられています。これまでにも、クラダシは複数の大学との連携を通じて新しい取り組みを始めており、その中で茨城大学・石島恵美子研究室との共同研究が大きな成果を上げています。
共同研究の背景
茨城大学の研究室では、地域の干し芋生産者と協力し、未利用な資源を活用した持続可能な地域づくりに貢献しています。今回のプロジェクトでは、干し芋残渣の活用法についての研究を行い、具体的な商品化に成功しました。HYKの協力の下、干し芋残渣を活かした美味しいマドレーヌの実現を目指しました。
HYKは、食、福祉、環境の3つの分野で活動しており、廃棄されてしまう食材に新たな価値を見出すことをミッションにしています。このような企業との協力が、フードロス問題解決へとつながるのです。
「米粉のまどれーぬ」の特徴
開発された「米粉のまどれーぬ」は、干し芋残渣をふんだんに練り込んで作られたふんわりとした食感のマドレーヌです。干し芋残渣は、さつまいもから生まれる食品ロスの一環で、環境問題にも関連しています。一般には販売されない規格外の米粉を使用し、マドレーヌの甘みと香ばしさを引き立てる工夫が施されています。
さらに、商品の packagingも考慮され、HYKが運営する就労継続支援B型事業所「ベジタブル」が担当しており、地域への雇用支援にもつながっています。この新しい連携は、単なる商品開発だけでなく、地域貢献の実現をも視野に入れています。
複数の企業と大学の協力
この共同プロジェクトが実現した背景には、クラダシ、HYK、茨城大学の三者がともに持つ「地域貢献」「環境保護」の価値観があります。各社がそれぞれの専門性を活かして取り組むことで、これまでにないスイーツの誕生につながりました。
これからの展望
クラダシは、今後も青草との共同研究や新たな企業との連携を深め、特にフードロス削減に関連するプロジェクトを増やしていく方針です。「米粉のまどれーぬ」は、その第一弾であり、環境にも人にも優しい商品として、これから多くの人に愛されることでしょう。
この商品が発売されることを通じて、フードロス削減に対する関心が高まり、地域資源を活かした新たなアイデアやビジネスモデルが創出されることを期待しています。皆さんもぜひ、Kuradashiでの購入を通じて、楽しいお買い物を体験しながら、社会貢献に参加してみてはいかがでしょうか?