Spotifyが日本で「Spotify Ad Exchange」を開始
世界中で6億9,600万人のユーザーに利用されている
Spotifyが、日本市場に向けて新しい広告プログラム「
Spotify Ad Exchange(SAX)」の提供を開始しました。これは、ユーザーのログイン情報を活用したリアルタイム入札型プログラマティック広告商品で、音声、動画、ディスプレイ広告を一元的に配信することができます。
この新サービスの発表は、2025年4月にアメリカで行われた「Spotify Advance」と呼ばれる広告体験イベントにおいて行われました。日本の広告主は、
The Trade Deskや
Google Display & Video 360、
Magniteなどを通じて、これまで以上に手軽に広告運用が行えるようになりました。
SAXの特長
Spotify Ad Exchangeは、以下のような特長を持っています。
1. 簡便性
広告主は、音声、動画、ディスプレイなどの主要フォーマットでの広告枠にシームレスにアクセスでき、選んだDSP(デマンドサイドプラットフォーム)を通じて素早くプログラマティック戦略に組み込むことが可能です。
2. 柔軟性
SAXは、オープンオークションおよびプライベートマーケットプレイス(PMP)での入札にも対応しており、近日中に在庫保証型のプログラマティックギャランティードも提供される予定です。これにより、より高い柔軟性を持った広告キャンペーンの最適化が実現します。
3. ターゲティング精度
「UID 2.0」(The Trade Desk)や「PAIR」(DV360)、「RampID」(LiveRamp)などの最新技術を活用することで、オムニチャネルキャンペーンにおいてより精密なターゲティングと効果測定が可能となります。
このように、Spotify Ad Exchangeは、日本の広告主が効率的かつデータドリブンな手法でターゲットにリーチし、音楽に高い関心を持つリスナーへのアプローチを実現できるよう設計されています。Spotifyのアジア太平洋地域広告事業統括のエリサ・ケルサル氏は、「広告主が求めるニーズに応じて、関連性が高く測定可能なキャンペーンを展開できるよう支援していく」と述べています。
Spotifyとは?
2008年にサービスを開始したSpotifyは、音楽の楽しみ方を変える存在として知られています。1億曲以上の音楽、650万以上のポッドキャスト、35万以上のオーディオブックを無料で発見、管理、共有することができます。また、有料のプレミアムプランにアップグレードすることで、広告なしで高音質な音楽を楽しむことができ、インターネットアクセスがなくてもお気に入りの曲を自身の好きな順番で聞くことができます。現在、Spotifyは184の国と地域でユーザーに利用されており、2億7,600万人の有料会員を含む全体のユーザー数は6億9,600万人を超えています。
詳しくは公式ページもご覧ください:
Spotify公式サイト
新たに提供されるSpotify Ad Exchangeにより、日本でもより進化した広告体験が実現しそうです。広告主にとっても、リスナーにとっても、これからの展開が楽しみですね。