ニトリが羽毛布団の回収サービスを全国で開始
サステナブルな暮らしを支える新しい試み
ニトリが9月29日から、全店舗で不要な羽毛布団の回収サービスを開始することを発表しました。この取り組みは、消費者が使用済みの羽毛布団を手軽に持ち込むことができるもので、資源のリサイクルを促進することを目的としています。使い終わった羽毛布団が、次の製品に生まれ変わる過程を知ることで、私たちの生活にどれほど持続可能な選択が増えているのかを実感できるでしょう。
回収サービスの詳細
新たに開始される羽毛布団の回収サービスは、販売元に関わらず、他社製の羽毛布団も対象としており、汚れたものや穴が開いているものでも持ち込み可能です。ただし、濡れたものは回収できないため注意が必要です。お持ち込みの際には、布団を予め袋に入れて持参する必要があります。なお、未成年の場合は保護者の同伴が求められます。
このサービスは、単に羽毛布団の回収だけでなく、消費者が生産過程にも意識を寄せることができる良い機会です。ニトリでは、2022年度からこの取り組みを開始し、すでに約8万人の方が参加し、11.5万枚の羽毛布団が回収されています。持続可能性を意識する消費者の増加を受け、さらに多くの方がこのサービスを利用できるようになったことは、ニトリにとっても嬉しい進展と言えるでしょう。
リサイクルの流れ
回収された羽毛布団は、丁寧に解体され、羽毛が取り出されます。その後、洗浄と選別が行われ、質の高い再製品化へと繋がります。これにより、新しい羽毛布団として生まれ変わる「再生羽毛」を使用した商品が提供され、消費者にも喜ばれています。再生羽毛を活用することで、地球環境の保護に貢献できるのは私たちにとっても大きな意義があります。
新たな羽毛布団の販売開始
ニトリでは、昨年度回収した羽毛布団を使用したサステナブルな羽毛布団も9月下旬から販売を開始します。この商品は全体の65%に再生羽毛が使用されており、1年を通じて使える2枚合わせ羽毛掛け布団です。価格はシングル14,990円、セミダブル19,990円、ダブル24,990円、クイーン29,990円と、手頃な価格で環境に優しい選択肢が増えています。
持続可能な未来を共に
ニトリグループは、「暮らしの豊かさを世界の人々に提供する」という志を掲げており、その実現に向けて持続可能な取り組みを行っています。「NITORI Group Green Vision 2050」においては、サーキュラー(循環)ビジネスの推進を掲げており、回収した商品の資源化率100%を目指しています。私たち一人ひとりが、サステナブルな選択を意識することで、未来の環境保護に貢献できるのだと感じます。
ニトリの羽毛布団回収サービスは、私たちの生活に新たな選択肢を提供しつつ、持続可能な未来への一歩を描いています。是非、不要になった羽毛布団がある方は、この機会を利用してニトリへお持ち込みください。私たちの行動が、地球環境の保護につながるのです。